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教師の企業体験事業を通じて
理解が促進されることを期待
学校側、企業側の抱える問題点は簡単に解決できるものではない。しかし、橋本さんは前向きだ。東京商工会議所として、同支部として、できることから取り組んでいきたいという。その1つが、先生方に企業の仕事を体験してもらうことだ。
「これは直接的にインターンシップを意識したものではありませんが、東京商工会議所本部では、東京都の学校の先生方に企業の仕事を体験していただく事業を実施しています。今年も夏休み中の1か月間、120人ぐらいを受け入れました。これがどんどん浸透していけば、先生方の企業に対する理解も次第に深まっていくのではないでしょうか」
企業OBがアドバイザーとなる
新たなしくみを提案
また、橋本さんは、インターンシップ支援に直接つながるものとして、企業を定年退職したOBにインターンシップのアドバイザーになってもらうプランを進めようとしている。
「新宿区には、企業を退職したOBなどに社会参画の1つとしてアドバイザーとして学校と企業との仲介をしてもらいたいと考えています。この事業に新宿区もかかわっていただいて、そういう制度をつくれないだろうかという話をしているところです。
企業OBのアドバイザーがいれば、学校の先生方に企業のしくみや仕事についてレクチャーしていただいたり、学校と企業の間でインターンシップの実施内容を調整していただいたりすることが可能になります。私たちは、学校と企業を結びつける役割を担ってはいますが、それほど細かな対応はできないのが実状です。そういう部分をアドバイザーに依頼できるようになれば、実施スケジュールをもっと早く決められるでしょうし、インターンシップの内容もより具体的に詰めることができるようになると思います」
これまで、同事業でインターンシップを体験した生徒の感想は「非常によかった」というものが多いそうだ。そういう声に応え、同事業をさらに充実させようとしている東京商工会議所新宿支部の取り組みは、橋本さんがいうように「ローカルだからできる」ことなのかもしれない。しかし、学校側や企業側が抱える問題は、どの地域にもあてはまるはず。同支部の取り組みや考え方は、高校におけるインターンシップのあり方を探っていくうえで多くの示唆を含むものといえるだろう。
《Eye's Journal シリーズ2 『高校のインターンシップを考える』 完》
■東京商工会議所新宿支部
http://www.tokyo-cci.or.jp/shinjuku/
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