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アンモナイトの進化の研究から
環境変動の研究にシフト
平野先生が研究対象としている時代は、中生代(約2億5000万年前〜約6500万年前で、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀がある)の白亜紀だ。
「5500万年前のほうがより新しいので、その時代の試料が十分にあればいいのですが、たまたま、その時代の地層が少なくて試料が乏しいのです。それに比べると、1億年前の白亜紀の地層は、日本でも世界でも非常に広範囲に分布していて試料が多い。それで、白亜紀を対象にしているのです」
また、白亜紀は、もともと平野先生がアンモナイトの研究をしていた時代だったということもある。
「私は、白亜紀のアンモナイトについて長く研究していました。アンモナイトの多くは、殻が平面状に規則的に巻いています。発生の初期から少しずつ巻いていくので、一生涯が殻として保存されている。したがって、生まれたときから死ぬまでの変化を観察するのに好都合なのです。
大きさは1メートルクラスのものもありますが、10数センチのものならたくさん採集できました。とくに北海道は保存状態が非常によかったので、産出頻度の高いものを定量的に研究して、集団遺伝学と矛盾のないかたちで生物進化を説明したいと考えていたのです。そして、もし集団遺伝学の研究者がご存じないような進化のパターンがあれば、こちらから提示することも考えていました」
平野先生は、アンモナイトに関するいくつかの研究をまとめたが、アマチュアの収集家が増えたために採集が難しくなり、研究に支障をきたすようになった。また、地球環境問題がクローズアップされるようになったこともあって「環境」という観点からの研究にシフトしたのだという。ただ、研究室全体としては、所属する学部生や大学院生が希望すれば、アンモナイトの進化を研究することもできるようになっている。
■早稲田大学
http://www.waseda.jp/top/index-j.html
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