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地質調査による地質図作成と
化石採集を同時に進める
「今年度の卒論生は全員、北海道の同じ場所で調査を行うことになっています。現地では、地質調査をして、5000分の1ぐらいの地質図をつくることが研究のベースになります。その調査をしながら、各自がターゲットにしている化石の採集も行います。大型化石の人は、岩石を割って化石の有無を確かめ、あったら持って帰ります。微化石の人は、その場では有無がわからないので、とにかく岩石を持って帰ります。
化石そのものの調査は現地ではできないので、秋になってから研究室で行うことになります。たとえば、アンモナイトだったら、小さなタガとハンマーで岩石を削り、形がある程度見えてきたら、小型の削岩機を使ってアンモナイトの周りに石がついていない状態にします。そうすると、種のレベルでの同定、つまりどの種類のアンモナイトかを決めることができます。それから、作成した地質図と照合して、対象地域ではどういう種類が多かったかを明らかにしていきます。
微化石の場合は、肉眼では見えませんから、細かく粉砕したのちに薬品処理をしたり遠心分離器にかけたりして、化石を取り出します。それを顕微鏡や電子顕微鏡で見て、1つずつ種類を決めていきます。そして、地質図と関連づけながら結果をまとめていきます」
卒論生の研究は、そこまで進めるので精一杯だという。とはいえ、種を特定できると、産出した地層の時代をほぼ決めることができる。明治以降の膨大な調査の積み重ねによって、どの種がどの時代に存在していたかを照合できるようになっているからだ。また逆に、こうした研究が時代区分の精度をさらに上げることにもつながっていく。
そして、大学院生になると、アンモナイトを水平方向(巻きながら成長した方向)にスライスして内部の様子を観察するなど、より詳細な研究に取り組むことになる。
■早稲田大学
http://www.waseda.jp/top/index-j.html
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