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質量の異なる炭素の割合から
時代を決めることが可能
研究対象の1つになっている炭素同位体。これはどのようなもので、どのような研究を進めているのかについても話をうかがってみた。
「二酸化炭素の炭素(C)には、質量が12の炭素と13の炭素がありますが、その割合は時代によって変動していることが明らかになっています。したがって、採集した試料に含まれる12Cと13Cの割合を分析し炭素同位体比を求めることによって時代を決めることができるのです。
炭素同位体比の変動は、植物の光合成に関係があります。植物は、光合成するときに12Cから成る二酸化炭素をたくさん吸収する性質があります。海の植物プランクトンも光合成をしていますから、12Cをたくさん吸収して海底に沈みます。通常は、海底の酸素で植物プランクトンが分解されて12Cは海中から大気中へと戻っていくので、長い目で見ると炭素同位体比は一定に保たれます。
しかし、海洋無酸素事変が起こると、沈んだ植物プランクトンが分解されなくなります。そのため、大気中から12Cが減って割合の変動が起こるのです」
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平野弘道(ひらの ひろみち)
1945年生まれ。横浜国立大学教育学部卒業。九州大学大学院理学研究科修了。理学博士。2001年〜2003年に日本古生物学会会長を務める。主な著書に『絶滅古生物学』『恐龍はなぜ滅んだか』『繰り返す大量絶滅』『古生物学からみた進化(講座 進化3)』(分担執筆)『地球環境と生命史(古生物の科学5)』(分担執筆)などがある。
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