太陽系がどのようにして形成されたのかが、おおよそ明らかになってきたのは、実はそれほど昔のことではないという。1980年代から1990年代にかけて「太陽系形成標準モデル」とされるものが確立されたのだ。ところが、1995年に、その標準モデルを揺るがすような出来事が起きた。太陽系以外での惑星の発見だ(後述)。
「我々は、惑星系としては太陽系しか知らなかったので、惑星系形成理論イコール太陽系形成理論でした。しかし、1995年に初めて太陽系以外の惑星(系外惑星)がみつかり、その後も次々に系外惑星が発見されました。しかも、それらの姿は多種多様で、太陽系形成標準モデルを適用するだけでは説明がつかない。
そこで、惑星系形成理論は、太陽系とともに多様な惑星系の形成も統一的に説明することが求められ、再構築を迫られることになりました。そのためには、太陽系形成標準モデルを徹底的に洗い直し、隠れていたり抜けていたりする新たな可能性を探り出し、それを系外惑星系に適用することが必要になってきたのです」
【用語解説】『ウィキペディア 日本語版』2007年10月19日(金)掲載の最新版から引用(http://ja.wikipedia.org/)
惑星系(わくせいけい):恒星を中心として、その周りを公転する惑星などの天体の集まりのこと。地球が属する太陽系は惑星系の1つ。近年、太陽近傍の恒星に、その周りを公転する惑星があることが発見され始め、その数は200を超えている。
太陽系(たいようけい):銀河系に多数存在する惑星系の一つ。太陽および太陽の周囲を公転する天体と微粒子、さらに太陽活動が環境を決定する主要因となる空間から構成される領域をいう。
恒星(こうせい):主に水素、ヘリウムの核融合エネルギーにより自ら輝く天体。恒星内では、核融合による光子などの放射と熱膨張による拡張する力と、原子同士の引力の収縮力がバランスをとっている。このバランスが崩れると、恒星は不安定期を迎え、天体としての寿命を終える。晩年はその質量によって異なる運命をたどる。太陽も恒星の1つ。
惑星(わくせい):太陽など恒星の周りを回る天体のうち、褐色矮星の理論的下限質量(木星質量の十数倍)程度よりも低質量のもの。地球、木星、天王星など。
《つづく》
(次回は「太陽系惑星の形成について」です)
■東京工業大学
http://www.titech.ac.jp/
■井田研究室
http://www.geo.titech.ac.jp/lab/ida/