第8回 Part.1

2007-12-17UP

食品のおいしさや健康効果を探る(1)


実践女子大学 生活科学部
田島 眞 研究室

第10回
ヒートアイランドや都市型強雨の実態を解明
《首都大学東京大学院 都市環境科学研究科  高橋日出男気候学研究室》
Part.1
Part.2
Part.3
Part.4

第9回
「超能力」を題材に心の不思議に迫る
《明治大学 情報コミュニケーション学部 石川幹人研究室》
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Part.2
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Part.4


第8回
食品のおいしさや健康効果を探る
《実践女子大学 生活科学部 田島眞研究室》
Part.1

Part.2
Part.3
Part.4


第7回
多様な惑星系の統一的な形成理論を追究
《東京工業大学大学院 理工学研究科 井田 茂研究室》
Part.1

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Part.4


第6回
化石を通じて未来の環境変動を予測
《早稲田大学 教育学部地球科学教室 平野弘道研究室》
Part.1
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第5回
対象地域に継続的にかかわりながら人を中心に据えたまちづくりを研究
《埼玉大学 教養学部 梶島邦江研究室》
Part.1
Part.2
Part.3
Part.4


『新・研究室はオモシロイ』(全16回)
雑誌「ドリコムアイ」に掲載された記事をPDFファイルでご覧いただけます。

 食への関心は年々高まる一方だ。とくに最近は、よりおいしく食べることや、食を通じての健康づくりなどが注目されている。では、学問の場では食について、どのような研究が行われているのだろうか。

 今回は、食品学の立場から食にかかわるテーマを研究している、実践女子大学生活科学部の田島眞教授(学部長)の研究室を訪ねた。

米のおいしさの決め手は
酵素でできるオリゴ糖


 田島先生の研究室では、さまざまな食品のうち食生活の柱になる米、野菜、肉を対象にして研究を進めている。米についてはおいしさ、野菜と肉については健康効果が大きなテーマだという。

そこで、まず米のおいしさの研究から教えていただくことにした。田島先生によると、米のおいしさのヒミツは「オリゴ糖」にあるそうだ。

「食品を何人かで食べて、点数をつけて評定する感応検査という手法があるのですが、その感応検査で点数が高かった米、つまり、おいしいと感じた米を調べてみると、オリゴ糖が多いことがわかりました。そこで、オリゴ糖に着目して、いろいろな角度から研究を進めたのです。


▲実践女子大学 生活科学部
田島 眞 教授(学部長)

 研究を通じて、オリゴ糖はもともと米粒に含まれているものよりも、炊飯の過程でできるもののほうが多いことがわかりました。そこで、オリゴ糖がどのようなメカニズムでできるのかを探りました。その結果、オリゴ糖はアミラーゼという酵素によってつくられることを突きとめたのです」

 当時は、デンプンの研究者などから、酵素は生デンプンには働かない、生デンプンからオリゴ糖ができるのはおかしい、と指摘されることが多かったそうだ。しかし、田島先生はアミラーゼの働きでオリゴ糖ができることを実証した。

 また、オリゴ糖は通常、味がないとされている。そういうオリゴ糖が米のおいしさに関係しているのか、という指摘もあった。これについても、米のおいしさに関係があることを実験で明らかにしている。

「オリゴ糖を米に添加して炊くと、感応検査の評定が上がります。つまり、おいしいと感じるわけです。たしかに、オリゴ糖自体にはほとんど味がありませんが、オリゴ糖が加わることによって、米に含まれるブドウ糖の甘さと相乗効果が出て、おいしく感じるのです」


《つづく》
(次回は「オリゴ糖の生成量が多いコシヒカリ系の米」です)



■実践女子大学
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