研究を通じて、オリゴ糖はもともと米粒に含まれているものよりも、炊飯の過程でできるもののほうが多いことがわかりました。そこで、オリゴ糖がどのようなメカニズムでできるのかを探りました。その結果、オリゴ糖はアミラーゼという酵素によってつくられることを突きとめたのです」
当時は、デンプンの研究者などから、酵素は生デンプンには働かない、生デンプンからオリゴ糖ができるのはおかしい、と指摘されることが多かったそうだ。しかし、田島先生はアミラーゼの働きでオリゴ糖ができることを実証した。
また、オリゴ糖は通常、味がないとされている。そういうオリゴ糖が米のおいしさに関係しているのか、という指摘もあった。これについても、米のおいしさに関係があることを実験で明らかにしている。
「オリゴ糖を米に添加して炊くと、感応検査の評定が上がります。つまり、おいしいと感じるわけです。たしかに、オリゴ糖自体にはほとんど味がありませんが、オリゴ糖が加わることによって、米に含まれるブドウ糖の甘さと相乗効果が出て、おいしく感じるのです」
《つづく》
(次回は「オリゴ糖の生成量が多いコシヒカリ系の米」です)
■実践女子大学
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