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高層建築物群の風下で発生する強雨やヒートアイランドなど、都市型気候発生のメカニズムは、だんだんと要因が明らかになり始めている。これらの研究成果を、どのように生かすことができるのだろうか。
短時間強雨の研究がさらに進めば
災害防止に活かせる可能性も
高層建築物群の風下で強雨が発生するメカニズムは次のようなものだ。
高温で湿った空気が、高層建築物群の影響で上昇流となって上空に持ち上げられる。持ち上げられた空気に含まれる水蒸気が凝結(気体から液体に変化)して雲ができ始めると、凝結の際に発生する熱で周囲の空気が暖められ、急速に雲が発達して積乱雲になる。積乱雲は発達している間に風で少し流され、高層建築物群の風下側で激しい雨を降らせる。
この研究成果は、今年(2008年)5月25日から開催された日本地球惑星科学連合大会で発表された。タイムリーなテーマということもあって、新聞やテレビなどマスコミからの注目度も高かった。ただ、高橋先生は「これはまだ仮説です」と話す。
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高橋 日出男(たかはし ひでお)
1959年、東京都生まれ。東北大学理学部卒業。同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。1988年、広島大学総合科学部自然環境研究コース助手。1996年、東京学芸大学教育学部助教授。2007年から現職。主な著書に『自然地理学概論』(高橋日出男・小泉武栄編著/朝倉書店)などがある。
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