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■ Reporter's NOTE(特殊造型専攻) 
美術造型・模型の制作を生業とする友人が、待ち合わせ場所として指定してきたのが、生地や手芸雑貨をあつかう新宿の服飾専門店でした。テレビドラマの撮影で使う等身大の白クマづくりに向けて、毛皮の代用となる布地を探しにきたといいます。実話にもとづくドキュメンタリードラマです。リアルであることはもちろん、水中シーンの撮影もあるため、そのオーダーにも応えられる素材でなければなりません。
彼が手がけるのは、テレビや映画の舞台セットや小道具、さらには博物館やテーマパークに納めるキャラクターやジオラマにもおよびます。美大在学中にはじめた造型工房でのアルバイトをきっかけにこの世界を知ったといいます。美大での専攻は油絵ですから、自ら職域を開拓した人といえるでしょう。先のドラマに登場した白クマは、実に見事に再現されていました。
テレビの表舞台で活躍するタレントやアナウンサーなどに比べて、プロデューサーやディレクターの仕事を連想するのが難しいのは、それが裏方だからです。そして特殊造型物の制作は、さらにその下請の仕事です。社会の表側だけを見ていても、まず目に止まることはないでしょう。
今回の取材を通して、裏方の職務の開示に、専門学校が貢献していることを改めて思い知りました。東京の多摩地区や埼玉の入間地区に多く点在する造型工房は、どこも小さな会社で、未経験の新卒者を採用してジョブトレーニングで育てる余裕はありません。専門学校東京ビジュアルアーツの特殊造型専攻は開設から3年目。2009年3月にはじめて卒業生を送り出し、全員、希望通りの関連職に就くことができたといいます。
■専門学校東京ビジュアルアーツ
http://www.tva.ac.jp/
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