東京の専門学校

都心の専門学校ならではの、特色ある学科やコースを取材

3-1

第3回 vol.1
サッカーエキスパート学科
(前編)

アクト情報スポーツ保育専門学校
(東京都北区)
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
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全国から入学者を集める東京の専門学校にスポットをあて、教職員インタビューを通じてそのカキュラムに迫ります。
今回はサッカーエキスパート学科。アクト情報スポーツ保育専門学校を訪ね、スポーツ健康保育部長の関川隆先生に聞きました。

目指すのはプロではなく
サッカー指導者としての「エキスパート」

――サッカーのプロ選手を養成する学科なのですか。

そうではありません。プロフェッショナルではなくエキスパート。経験を積み、熟練した技能と知識を持った指導者の育成を目的とした学科です。

子どものころからサッカーに親しみ、サッカーに明け暮れてきた少年がたくさいんいます。小さいころにはプロ選手を夢見た子もいるでしょう。でも、高校生くらいになると、プロとして通用するかどうか、ある程度の判断はできるようになるものです。

「プロまではちょっと……」と、自身の実力を判定した若者は、もう、大好きなサッカーをあきらめるしかないのでしょうか。

Jリーグ発足以降の人気の高まりで、サッカー人口が急増し、地域や学校にたくさんのクラブやチームが生まれました。ところが、その指導者が足りません。自他ともにサッカーチームの指導者として認められるには、日本サッカー協会(JFA)が公認するライセンスが必要です。

ライセンスは、指導できる対象者ごとにコーチD級~A級とS級、およびキッズリーダーと、ゴールキーパーC級~A級に分かれ、いずれも養成講習会に参加して指定のカリキュラムを受講し、筆記や実技などの認定試験に合格することで得られます。ところが肝心の講習会の講師が限られるため、当然、その開催回数も限られ、希望してもなかなか受講できないのが実情です。

その一方で、サッカーを正規のカリキュラムに加える幼稚園が増えるなど、特に低年齢児に対するコーチの需要が高まっています。

ACTではさまざまなルート通じて講習会講師の招へいに尽力し、成功しました。講師が確保できたことでJFA公認のコーチ養成校としての認定も得ました。サッカーエキスパート学科で学ぶことで、C級コーチ、D級コーチ、そしてキッズリーダーの資格が得られます。

――主に幼児体育の分野への進出を考えてるわけですね。

そうすることで、社会的な需要にも、また、サッカー好きの若者のニーズにも応えることができると考えています。

けれど、そのためにはサッカーだけに特化したプログラムでは不十分です。近年、幼児体育の分野でもサッカー需要が高まっているのは事実ですが、同様に、水泳やエアロビクスを取り入れる幼稚園なども増えています。

水泳については近隣の水泳教室と提携して、すべての学生を実践指導のアシスタントとして派遣するプログラムを取り入れています。また、その他の幼児体育を実習するフィットネススタジオを学内に備えています。

「サッカーエキスパート学科」の時間割(横スクロールしてご覧ください)

《つづく》

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