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現代版生活の知恵
(後編)


工藤 啓
更新:2007/04/23

私は、個人的に漫画が大好きなものですから、よく友人や学生に漫画を例にした現代版生活の知恵を勧めます。

1つは、アマゾン・ドット・コムなどの、アフィリエイトプログラムの活用です。簡単に言うと、自分が良いと思った商品などを、他者に紹介をして、紹介料をもらうものです。登録は無料ですし、簡単にできます。私は、ここに登録をして、自分で自分を紹介しています。紹介料は企業によって異なりますが、数%から10%前後ではないでしょうか。年間に10万円の書籍などを買うと、紹介料が5千円前後返ってきます。イメージとしては、消費税がかからない感じです。もちろん、書籍に限らず、幅広い商品分野でアフィリエイトプログラムはあります。どうせ買うのであれば、昔はなかったこのような仕組みを活用するのは、現代版生活の知恵とは言えないでしょうか。

もう1つは、書店が発行している会員カードです。ポイントカードと呼ばれたりもします。書籍を買うと100円につき1ポイント、1ポイントは1円分として、その書店で活用できます。これだけであれば、地元商店街のスーパーでもらえるポイントカードと変わりありませんが、TSUTAYAのような企業では、TSUTAYAだけではなく、さまざまな場所でポイントが得られる仕組みを持っています。ファミレス、カラオケ、コンビニ、ガソリンスタンド、居酒屋など、かなりの場所でポイントが貯まり、それを書店で活用できたりもします。

これらの仕組みを活用するために必要なのは、人脈でも、お金でも、努力でも、リスクを取る気概でもありません。知識、つまり、知っているかどうかだけです。物品の再利用や、無駄遣いをしない節約はとても大切なことです。それに加え、「どうせ買うもの」であれば、その消費を活用して、自分の生活をちょっとでも豊かにできる。それが現代版生活の知恵ではないでしょうか。

このようなことは学校や家庭で教えられる機会は少ないかもしれません。だからこそ、“いま”の若者には知っておいてほしいですし、知った若者は保護者や友人などにも伝えて、広げていくのがよいのではないかと思っています。

工藤 啓
くどう けい

特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「大卒だって無職になる」(エンターブレイン)、「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)ほか

NPO法人「育て上げ」ネット
Lineup

【2015年 掲載】
84 親とのコミュニケーション~76

【2014年 掲載】
75 もし自分だったらどうする?~67

【2013年 掲載】
66 一声かける勇気~60

【2012年 掲載】
59 進学と奨学金~53

【2011年 掲載】
52 非日常下の成長~46

【2010年 掲載】
45 卒後生活への不安~37

【2009年 掲載】
36 仕事につながるナナメの関係~28

【2008年 掲載】
27 学校を辞めるということ~19

【2007年 掲載】
18 仕事を変えるとき~9

【2006年 掲載】
8 感情と積極性~1