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つまずかない大学選びのルール
~100人中、69人はうまくいかない~


工藤 啓
更新:2013/04/08

僕は大学を中退しました。それはどうしてもアメリカに留学したくなったからです。夏休みに素晴らしい出会いがあり、アメリカのシアトルという街にいる仲間と一緒に人生を過ごしたくて、過ごしたくて、大学を辞める選択をしました。

自分としてはすごく前向きに中退を決意しました。しかし、不本意に中退するひともいます。ここで大学進学を考えるひとや、保護者や先生など相談に乗ることがあるひとに一冊の書籍をご紹介します。

「つまずかない大学選びのルール」(ディスカヴァートゥエンティワン)

著者は友人であるNPO法人NEWVERYの理事長である山本繁さんです。大学生や大学のことについて研究されています。書籍のなかにこんな文章があります。

●もし大学が100人の村だったら

これは大学の新入生が100人いたとしたら、その後の進路がどうなっているかをわかりやすく説明しています。いまの日本では100人の大学新入生がいたら、12人が卒業までに中退します。13人はどこかの学年で留年しています。その他の75人のうち、卒業後に大学院や専門学校などに進学するのが9人。

 さらに、卒業しても就職できないひとが21人いて、残りの45人は就職できますが、就職した会社で3年間働き続けるのは45人のうち31人だけです。大学に進学して、卒業したら“フツー”に働くものだと思ってませんか? 実際に100人の大学生のうち、それを実現できるのは31人だけです。

耳を疑うような話かもしれませんが、これがいまの日本の大学生を取り巻く状況です。ここでは大学をテーマに情報をまとめられていますが、短大や専門学校、留学や就職など、すべての進路においてしっかりと自分で調べる。実際に体感してみた上で選択をすることが“つまずかない”ための重要な行動になります。

工藤 啓
くどう けい

特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「大卒だって無職になる」(エンターブレイン)、「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)ほか

NPO法人「育て上げ」ネット
Lineup

【2015年 掲載】
84 親とのコミュニケーション~76

【2014年 掲載】
75 もし自分だったらどうする?~67

【2013年 掲載】
66 一声かける勇気~60

【2012年 掲載】
59 進学と奨学金~53

【2011年 掲載】
52 非日常下の成長~46

【2010年 掲載】
45 卒後生活への不安~37

【2009年 掲載】
36 仕事につながるナナメの関係~28

【2008年 掲載】
27 学校を辞めるということ~19

【2007年 掲載】
18 仕事を変えるとき~9

【2006年 掲載】
8 感情と積極性~1