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4月1日が来る前に
~やるべきことはたくさんある~


工藤 啓
更新:2014/03/10

もう一ヶ月もすると2014年度が始まります。特に大きく生活が変わらないひともいると思いますが、就職や進学、異動や引越しなど、新しい生活環境への期待と不安でいっぱいのひともいるでしょう。

根拠なき期待、漠然とした不安が入り混じるなかで、4月1日を向かえる前に、ぜひ、それぞれの期待と不安がどういうものなのか、できるだけ具体的にしておくことをオススメします。これから1ヶ月くらいは新生活に向けてバタバタしてきます。卒業旅行などのイベントがあると、落ち着いて準備に費やせる時間はあるようでないものです。

特に自宅から離れ、一人暮らしを始めるときには、これまで家族がやっていたことがすべて自分にかかってきます。私の場合は、ガスや水道、電気をちゃんと使えるようにするだけで苦労しました。確かにネットなどで調べたらすぐなのですが、やってみると意外と面倒だったりします。また、家財道具もこれまでは必要なものを買い足していた状況から、ほとんどゼロの状態になりますので、「あれもない、これもない」とあわててしまうこともあります。

自分の部屋から必要なものを送ったと思っても、そこには自分のモノはあっても、生活に必要なものが入ってないかもしれません。特にキッチン関係は、自宅に当たり前のようにあったものがそもそも何だったか一回で思い出すのは難しく、買いに行くのが面倒になり、しばらくは外食やコンビニで済ませたままになってしまうこともあります。

住民票を移動しておくことも案外忘れやすいものです。20歳を超えている場合、これまで住んでいたところに住民票を残しておくと、新しいエリアで選挙があったときに投票することができません。他の区市町村に引っ越す場合は転入届けを出した日から3ヶ月経たないと「選挙人名簿」に登録されません。すると自分の住む町のことに関与できなくなってしまいます。これまであまり意識しなくても普通に生活ができていたのに、これからの生活のためにはやるべきことがたくさんあります。まず何をしなければならないかを確認し、できることから着実にやっつけてしまいましょう。

当然のようにやるべきことを知っている方は、どんどん助言をしていきたいところです。当たり前だと思っていることでも、普段の暮らしのなかで学ぶ機会はあまりないことですので、環境ががらっと変わるときに無用なトラブルに陥らないよう、周囲の積極的なサポートは大変ありがたいものです。

工藤 啓
くどう けい

特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「大卒だって無職になる」(エンターブレイン)、「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)ほか

NPO法人「育て上げ」ネット
Lineup

【2015年 掲載】
84 親とのコミュニケーション~76

【2014年 掲載】
75 もし自分だったらどうする?~67

【2013年 掲載】
66 一声かける勇気~60

【2012年 掲載】
59 進学と奨学金~53

【2011年 掲載】
52 非日常下の成長~46

【2010年 掲載】
45 卒後生活への不安~37

【2009年 掲載】
36 仕事につながるナナメの関係~28

【2008年 掲載】
27 学校を辞めるということ~19

【2007年 掲載】
18 仕事を変えるとき~9

【2006年 掲載】
8 感情と積極性~1