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残る仕事、残らない仕事
~身に付けたい技能・技術~


工藤 啓
更新:2014/05/26

街を歩いていると、就職活動中と思われるスーツに身を包んだ大学生をたくさん見る季節になりました。就きたい仕事、入りたい企業、なりたい職業などについて懸命に考え、実現に向かって努力しています。

インターンシップとして、育て上げネットの活動を助けてくれる大学生もたくさんいます。最初のうちはいろいろ迷ったり、調べたりしていますが、就職活動が進んでいくにつれ、希望先も具体化していきます。

私は、大学を中退したため就職活動をしていないのですが、周囲の友人たちの話と比較して、インターネット(IT)を使うことが当たり前の仕事が多くなったと思います。プログラマーやエンジニアを目指す学生はもとより、技術職でなくとも最低限のITスキルを身に付けておきたいと言う学生が目立ちます。

いま、日本マイクロソフト社とともに、あまりパソコンに慣れ親しんでこなかった若者のために機会を提供する「若者UP」http://www.wakamono-up.jp/top.htmlという活動を行っています。全国のNPO団体と共に、年間延べ6,000名近い若者が受講しています。

その関係で、先日、米国シアトルで開催されたYouthSpark Summitに参加してきました。世界中から集まってきたひとたちと、21世紀以降にどのような技能・技術を身に付けることが、仕事に就くことを含めた「価値」になっていくのかを話し合いました。

そこでは「コーディング」スキルがとにかく必須であり、若い世代が生き抜いていくために、なくてはならないものであると話されていました。私は、そもそもコーディングって何だろうというレベルでしたが、皆さんはご存知でしょうか。

コーディング
「プログラミング言語を使ってソフトウェアの設計図にあたるソースコードを作成すること。『プログラミング』とほぼ同義だが、仕様書やフローチャートなど抽象的な設計文書の内容を、プログラミング言語を使って具体的なコードに変換していく、という意味合いが強い。」
(引用:IT用語辞典 e-Words

もしかしたら「?」かもしれません。私もそうです。しかし、欧米、南米、欧州、中東、アジア、アフリカから集うひとたちがみな同意しています。もちろん、コーディングができなければ仕事に就けないというわけではないでしょう。しかし、インターネットが当たり前にあるものとなってから20年くらいしか経っていません。その間に残った仕事、なくなった(海外に移った)仕事もあります。

いまから20年後、私たちが身に付けておくべきものとは何でしょうか。

工藤 啓
くどう けい

特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「大卒だって無職になる」(エンターブレイン)、「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)ほか

NPO法人「育て上げ」ネット
Lineup

【2015年 掲載】
84 親とのコミュニケーション~76

【2014年 掲載】
75 もし自分だったらどうする?~67

【2013年 掲載】
66 一声かける勇気~60

【2012年 掲載】
59 進学と奨学金~53

【2011年 掲載】
52 非日常下の成長~46

【2010年 掲載】
45 卒後生活への不安~37

【2009年 掲載】
36 仕事につながるナナメの関係~28

【2008年 掲載】
27 学校を辞めるということ~19

【2007年 掲載】
18 仕事を変えるとき~9

【2006年 掲載】
8 感情と積極性~1