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寄付を通じて社会を知る
~お金を出さない寄付~


工藤 啓
更新:2015/01/26

前回は、お年玉やお小遣いなど、社会を知り、未来を創るために持っているお金の一部を寄付してみてはどうだろうかという話を書きました。もちろん、自身の生活に負担のない金額でよいわけですが、そのような余裕がないひとも大勢います。

しかし、お金を投じることだけが寄付ではありません。いまは本当に多様な寄付につながる仕組みができています。例えば、株式会社ディ・エフ・エフが運営する sumabo(スマボ)では、登録されている団体のためにワンクリックすると1円が寄付されます。

400以上の団体が登録する gooddo(グッドゥ)では、ワンクリックで10ポイントから1,000ポイントとなり、ポイントに応じた寄付が団体に入ります。

大掃除や部屋の片づけをするときに、書籍や漫画、DVDやゲームを処分することもあるかと思いますが、株式会社バリューブックスが運営するチャリボン(charibon)では、NPOやNGO、大学や自治体など100団体が登録をしており、電話一本で宅配業者が指定の日時に無料(5冊以上から)で取りに来てくれます。その書籍などの買い取り代金が、指定した団体に寄付されるという仕組みです。すでに600万冊、累計1億円を大きく超える寄付金額となっています。

その他にも、貯まってはいるけれど活用していないポイントやマイレージなども、いまは寄付に使うことができます。「寄付」と「ポイント」などで検索をすると、いろいろなサイトが出てきます。

大切なのは寄付をすること以上に、各サイトで登録されている団体が、あなたの寄付をどのような社会課題の解決のために使っているのかを知ること。その活動を応援したいと思えることです。お財布から大切なお金を寄付に使うことができなくても、行動ひとつで社会の問題解決に寄与することができる時代です。

私たちの暮らしをよりよくしていく、私たちの社会をいまよりも前進させていくのは、年齢ではなく、ちょっとした勇気と行動の積み上げです。ぜひ、一緒に未来をよいものにしていきましょう。

■sumabo(スマボ)
■gooddo(グッドゥ)

■チャリボン(charibon)

工藤 啓
くどう けい

特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「大卒だって無職になる」(エンターブレイン)、「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)ほか

NPO法人「育て上げ」ネット
Lineup

【2015年 掲載】
84 親とのコミュニケーション~76

【2014年 掲載】
75 もし自分だったらどうする?~67

【2013年 掲載】
66 一声かける勇気~60

【2012年 掲載】
59 進学と奨学金~53

【2011年 掲載】
52 非日常下の成長~46

【2010年 掲載】
45 卒後生活への不安~37

【2009年 掲載】
36 仕事につながるナナメの関係~28

【2008年 掲載】
27 学校を辞めるということ~19

【2007年 掲載】
18 仕事を変えるとき~9

【2006年 掲載】
8 感情と積極性~1