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勉強できる場所を探す
~勉強しているひとたちに囲まれよう~


工藤 啓
更新:2015/05/25

私は時々ジョギングをします。昨年、大阪でフルマラソンの大会に出たことをきっかけに、日常的に運動をするようになりました。これまではサッカーやフットサルを少しやっていたのですが、仕事が忙しくなったり、子育てがあり人数が集まりづらくなったので、一人でできるジョギングがよいだろうと考えました。

しかし、もともと「ただ走る」というのが苦手なため、「週二回は走ろう」と目標を立てても、なんとなく自分に言い訳をして、「今日、走らなくてもいい理由」を心の中で作ります。誰からも強制されていないにもかかわらず、走らない理由を探すのです。恥ずかしい話ですが。

目標を立てているときは気持ちがたかぶっているのですが、いざ、走ることや勉強をする間際になると躊躇してしまうことはよくあることです。一緒に勉強する友人がいつもいればいいのですが、忙しい学校生活のなかでなかなか時間は合いません。そんなときにおススメなのは、友人でも知人でもないけれど、一生懸命調べものや勉強をしているひとたちがいる場に自らを投じてみるということです。

私のジョギングで言うと、走りやすい場所にはたいてい走っているひとがいます。とにかくその場所まで行くと、自然と足が動きます。走っているひとたちのいる環境や雰囲気が、私の背中を押すのです。

勉強も同じです。自ら勉強できるひとはよいのですが、なかなか教科書を開くことができないとき、とりあえず勉強道具を持って近くの図書館や公民館に行ってみる。同世代ではなくても、資格取得を目指しているビジネスパーソンや、調べ物をしているシニアの方々がいるでしょう。空いている机を見つけて座ってみましょう。きっと自宅や自室の机に向かっているときとは違った感覚になります。

もちろん、それでも教科書を開く気がしないこともあります。そんなときは、適当に館内を歩き回り、書架に並んでいる書籍を眺めてみると、興味のある書籍が見つかるかもしれません。それをパラパラめくってみる。教科書を開き、問題を解くだけが勉強ではありません。たくさんの書物や活字に触れることは、学校の勉強と直接つながらなくとも、小さくない学びの機会を持ったことになります。宿題をするにせよ、書籍を読むにせよ、勉強に手がつかないときには、勉強をしているひとたちが集う場の力を借りるというのはいかがでしょうか。

工藤 啓
くどう けい

特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「大卒だって無職になる」(エンターブレイン)、「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)ほか

NPO法人「育て上げ」ネット
Lineup

【2015年 掲載】
84 親とのコミュニケーション~76

【2014年 掲載】
75 もし自分だったらどうする?~67

【2013年 掲載】
66 一声かける勇気~60

【2012年 掲載】
59 進学と奨学金~53

【2011年 掲載】
52 非日常下の成長~46

【2010年 掲載】
45 卒後生活への不安~37

【2009年 掲載】
36 仕事につながるナナメの関係~28

【2008年 掲載】
27 学校を辞めるということ~19

【2007年 掲載】
18 仕事を変えるとき~9

【2006年 掲載】
8 感情と積極性~1