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一生懸命働けば、給料も少しずつ上がり、生活も安定します。自分が自由に使えるお金、つまり、可処分所得が増えれば、欲しいものを買ったり、行きたいところへ旅行に出かけたり、美味しいものを食べたりできます。
安定的な賃金上昇は望めない。成果主義が当たり前、と言われながらも、まだまだ、地道に働くことが、可処分所得の増加につながりやすいのも事実ではないでしょうか。だからといって、何年も先まで待てないから、地道に働くよりも、手っ取り早く、現金を得られる仕事に就きたいという若者の気持ちもわからないでもありません。できれば、いましかできない、いまやりたいことを実現できる方法があれば、提示したいものです。
ただ、闇雲にリスクを背負って、と言うのは私が考える“方法”ではないため、何か普段の生活の中でできることはないかと思うわけです。昔から聞かされてきた生活の知恵は、どちらかというと物の有効活用であり、無駄を出さないことによって、消費を抑制することではなかったでしょうか。いわゆる、“節約術”です。それも大事なことです。しかし、私は「どうせ買うのであれば、そこから少しでも可処分所得が出ないか」と思うのです。
例えば、私はかなり多く漫画を買います。書籍も買いますが、漫画の購入数は相当なものです。古本屋を活用したり、図書館で注文してもらったりする方法で消費を抑えることはできますが、新しく出版された漫画や書籍を、早く、綺麗な状態で手元に持ちたいのです。必然的に購入(消費)するわけです。
書籍や漫画の購入に、割引というのはありますでしょうか。全国一律、書店で並ぶ本の値段に変わりはありません。どこで買っても一緒です。購入することは決めている。どこで買っても、値段に変わりはない。自分が使えるお金には限りがある。しかし、古本屋や図書館を活用して節約するのではなく、手元に新品で欲しい。このような状況でも、現代版の生活の知恵を使えば、微々たる金額かもしれませんが、何とかなってしまうのです。それが、現代版生活の知恵なんです。
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工藤 啓
くどう けい
特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)

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