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ないなら創る
~寄付になる不要なモノ~


工藤 啓
更新:2017/12/04

自宅に「もういらないな」「使わないな」というモノありませんか? 捨てはしないけれど読み直すこともない書籍、クローゼットに1年以上積まれている洋服や靴、使わなくなったおもちゃや楽器、買い替えで不要になった携帯やタブレット。

とくに愛着があると捨てづらく、また捨てるにもお金がかかってしまう不要なモノもあるかもしれません。大掃除や部屋の模様替え、引っ越しのときは特に大きなモノが出てきます。これらを捨てるのではなく、一度引き取った上で、その買取り金額をNPOやNGOと寄付でつなげるサービスも最近では増えてきました。

これも「捨てるのはもったいないな」、そして社会課題を解決するNPOやNGOを寄付でサポートすることを両立できないかと考えたひとが、それを実現できるサービスを創りました。

例えば、「チャリボン」は不要な書籍やゲームが寄付になりますが、ウェブで申請すると宅配業者が指定した時間と場所に無料で引き取りに来てくれます。「Fashion Charity Project」は使わなくなった服やバッグを預けると、それを欲しいひとが購入し、その代金が寄付になります。「お宝エイド」は、おもちゃや楽器に限らず「こんなものも?」というくらい幅広いモノを買取り、寄付にしています。

私が運営する認定NPO法人育て上げネットも参加しています。お金で寄付するだけでなく、全国のたくさんの方々から不要なモノを頂戴して、寄付を受けています。また、とてもたくさんのNPOやNGOを寄付先として選ぶことができます。

寄付となるとちょっとハードルが高いというひとは少なくないと思いますし、お金で寄付をするにもなかなか簡単ではありません。しかし、「これは要らないな」とモノを捨てることは誰でもあるでしょう。それを新しいサービスを創ることで、ひとを幸せにして社会をよくすることを実現したひとたちがいます。

これも「あったらいいな」と思ったひとが仲間を集めて始めたもので、特別な才能や環境があったからできたものとは言えません。逆に言えば、そういった才能や環境があっても、“ないなら創る”と行動しなければ、これらのサービスは実現しなかったと思います。

日常生活のなかで小さな“あったらいいな”に出会うでしょう。そのなかでも、これはと思うことがあればぜひ創るということにもチャレンジしてもらいたいと思います。

■チャリボン(charibon)
■Fashion Charity Project
■お宝エイド(お買取屋さん目黒山手通り店)

■認定NPO法人育て上げネット「ご寄付のお願い」

工藤 啓
くどう けい

特定非営利活動法人「育て上げ」ネット理事長。1977年6月2日東京生まれ。大学中退後渡米。帰国後、ひきこもり、ニート、フリーター等の就労支援団体「育て上げ」ネット設立。2004年5月NPO法人化、現在に至る。
2005年…内閣府「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」委員/厚生労働省「キャリア・コンサルティング導入・展開事例検討委員会」委員/文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員/埼玉県「ニート対策検討委員会」委員/福島県「若者としごと」研究会アドバイザー/立川市教育委員会立川市学校評議員
著書「大卒だって無職になる」(エンターブレイン)、「ニート支援マニュアル」(PHP研究所)ほか

NPO法人「育て上げ」ネット
Lineup

【2016年 掲載】
92 嫌なことから先に、早めに~85

【2015年 掲載】
84 親とのコミュニケーション~76

【2014年 掲載】
75 もし自分だったらどうする?~67

【2013年 掲載】
66 一声かける勇気~60

【2012年 掲載】
59 進学と奨学金~53

【2011年 掲載】
52 非日常下の成長~46

【2010年 掲載】
45 卒後生活への不安~37

【2009年 掲載】
36 仕事につながるナナメの関係~28

【2008年 掲載】
27 学校を辞めるということ~19

【2007年 掲載】
18 仕事を変えるとき~9

【2006年 掲載】
8 感情と積極性~1