シリーズ2(17回連載)

大学・短期大学17学問系統別
大学の先生に聞く「学部・学科選択のポイント」

Part.1
学び系統01
文学・文化・歴史


國學院大學 文学部外国語文化学科
山西 治男(やまにし・はるお) 教授
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
更新:2015/05/11
進学先を検討する際、将来の目標や学びたいことを明らかにしたうえで、自分の希望にあった勉強・研究ができる進学先を探すことが重要だ。具体的に学部を検討してみると、同じ名称の学部はたくさんあり、大学によって学ぶ内容に特徴があることがわかる。では、どのような点に注目してこれらの学部を検討していけば良いだろうか。ここでは17の学問分野別に、大学の先生にインタビュー。自分にふさわしい学部を選択するコツ・ポイントについてアドバイスをもらった。

人間の創造力と想像力の根源を学ぶには、大学選びは図書館の蔵書数、博物館や資料館など、じかに触れられる本物の質や規模も重要。

ひとことで文学といっても、文学部で学ぶのは、日本文学をはじめとする世界の文学だけではありません。歴史や地理、考古学、そして心理学や哲学など、人の営みを知るうえで重要な、多様な学びの場があります。

社会を知ろうとするときに社会科学は重要な方法ですが、一方で文学部では人間が生きてきた事実を知り、その創造力と想像力の根源を学ぶことができます。いわば、人間の本質を追究する学部です。

たとえば、日本のコミックは世界から人気を得ています。当初は欧米では、コミックは子どもの娯楽ととらえられていました。それが普遍的な価値を持ち、高い文化の質を伝えていると評価され、こんにちのクール・ジャパンの流れへと繋がってきています。

実は古典文学も同様で、源氏物語は、光源氏の恋愛遍歴を通して、現代に日本文化の根源的な価値を伝えているのです。

文学作品には、単に文学的解釈だけにとどまらず、歴史や哲学、言語など、さまざまな角度からのアプローチの方法があります。戦国武将のコスチュームひとつをとってみても、歴史だけでなく、軍事や意匠など、当時の文化的背景を検討する試みが必要です。

本を読み、原典に当たるという学びは今後も変わることがないでしょう。謦咳(けいがい)に接する、つまり尊敬する人に直接話を聞くのも文学部の基本です。その点で、考え探求する活動が苦ではない学生が文学部で学ぶということは、得られるものが大きいと思います。

國學院では、1・2年でトータルな教養を身につけ、同時に、演習を通じて「これは」という専門を自分で見つける導入教育を行っています。伝統的に教職に就く学生が多いのも特徴です。

高校生へのアドバイス

大学で学ぶとき、対象となる原典や一次資料が充実しているかどうかは重要です。図書館の蔵書数、博物館や資料館の規模も検討してみるといいですし、実際に見学することも可能です。

「空気の教育」ともいうべき、学ぶ学問との相性やキャンパスの雰囲気といったことは、じかに触れ合わないとなかなかわかりません。オープンキャンパスで学生や教員、スタッフと話すことで開けてくる可能性があります。

■國學院大學

▲山西 治男教授

 
 

学び系統01
文学・文化・歴史

【学べること】
日本文学、海外文学、日本文化、海外文化、哲学、宗教、考古学・文化財学、地理・歴史、教養など

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