シリーズ2(17回連載)

大学・短期大学17学問系統別
大学の先生に聞く「学部・学科選択のポイント」

Part.2
学び系統02
心理学・人間科学


上智大学 総合人間科学部長
久田 満(ひさた・みつる) 教授
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
更新:2015/05/25
進学先を検討する際、将来の目標や学びたいことを明らかにしたうえで、自分の希望にあった勉強・研究ができる進学先を探すことが重要だ。具体的に学部を検討してみると、同じ名称の学部はたくさんあり、大学によって学ぶ内容に特徴があることがわかる。では、どのような点に注目してこれらの学部を検討していけば良いだろうか。ここでは17の学問分野別に、大学の先生にインタビュー。自分にふさわしい学部を選択するコツ・ポイントについてアドバイスをもらった。

人間科学は、心を持ち、成長し、社会を形成して生きる人間を、心理、教育、社会など多様な視点から科学的にとらえ、その研究成果を人々や社会が抱える問題の解決に役立てることをめざす。

人間科学は、人間について研究し、得られた知見を人々のために活用して、よりよい社会を実現していくための学問です。

人間について研究する学問としては哲学や文学などもあります。それらが思索や文学作品の探究を中心に据えているのに対して、人間科学はその名称が示すとおり「科学」的な手法で人間に迫るのが大きな特色です。そのため、実験、調査、データ分析など自然科学に近いような手法を重視しています。

人間を総合的にとらえるのも特色です。たとえば、困難な問題を抱えた子どもを援助する場合、児童福祉学(社会福祉学)、心理学、教育学、小児看護学などの視点から考えることや、社会学の視点で状況を分析することが必要になります。このため、人間科学では複数の学問領域を横断する学びも求められます。

上智大学では、総合人間科学部に心理学科、教育学科、社会学科、社会福祉学科、看護学科を設置して、それぞれの専門性を追求するとともに、学科の垣根を越えて関心のある領域を学ぶことができるようにしています。

人間がいるところすべてで人間科学は役立つので、卒業後の進路は多彩です。人間に対する深い知識、人に働きかける技法などを活かして各分野の対人援助職に就く人はもちろん、企業や自治体などで活躍する人もたくさんいます。

高校生へのアドバイス

上智大学は、国際性がゆたか、少人数教育で面倒見がいい、1年生から専門科目を学べる、などの特色があります。

同じ人間科学を学べるとしても、このように大学ごとに特色がありますから、それをよく理解して自分に適したところを選ぶようにしてください。

■上智大学

▲久田 満教授

 
 

学び系統02
心理学・人間科学

【学べること】
人間科学、臨床心理学、認知心理学、犯罪心理学、社会心理学、発達心理学など

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