シリーズ2(17回連載)

大学・短期大学17学問系統別
大学の先生に聞く「学部・学科選択のポイント」

Part.13
学び系統13
医歯薬・看護・医療技術・保健


東京理科大学 薬学部生命創薬科学科
樋上 賀一(ひがみ・よしかず) 教授
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
更新:2015/11/09
進学先を検討する際、将来の目標や学びたいことを明らかにしたうえで、自分の希望にあった勉強・研究ができる進学先を探すことが重要だ。具体的に学部を検討してみると、同じ名称の学部はたくさんあり、大学によって学ぶ内容に特徴があることがわかる。では、どのような点に注目してこれらの学部を検討していけば良いだろうか。ここでは17の学問分野別に、大学の先生にインタビュー。自分にふさわしい学部を選択するコツ・ポイントについてアドバイスをもらった。

自分の仕事がひとりの患者さんを救い、何千万人もの健康を守る。

薬学部では、薬剤師と創薬研究者を育成しています。そのために本学では薬学科(6年制)および生命創薬科学科(4年制)を設置し、前者では実践的な薬剤師職能教育を、後者では医薬品創製に関わる専門教育、クスリの作用に関する総合情報科学を基盤とした薬学専門教育を行っています。

その根底にはヒューマニティがあり、調剤によってひとりの患者を治し、また自分の開発した薬が何千万人もの健康を守る可能性と繋がっています。人類の進歩に貢献する学びでありながら、現場に近い実学であるのも特徴です。

例えば4年制の生命創薬学科の学びは、1、2年で物理、化学、生物をトータルに学び基礎学力を身につけ、3年で専門性を高め、4年で研究室に入り卒業研究を行います。社会に出て研究・開発職に進むためには、修士号の取得がほぼ必須と言われており、大半の学生が大学院に進みます。

研究室に入るまではすでにわかっている知識を勉強し、研究室に入って研究の手法を習得すると、ひとりで実験を繰り返しながら、データを解析、考察し、新治験やアイデアを編み出していきます。自分で見つけた現象が病気の発生に関わっていることがわかったり、また生命の活動の新しいメカニズムを発見したときが、この分野の学びの醍醐味だと思います。

新しい発見はもちろんたいへんなことです。しかし、既存の薬が違う用途に使われたり、数は少ないが新薬の可能性が生まれたり、今後も発展していく分野であることは確かでしょう。

高校生へのアドバイス

医療に従事する職能には医師や薬剤師などがあります。医師は生物学的アプローチで病気と向き合あいますが、薬剤師は薬を通して化学的アプローチで病気と向き合うという点で、発想に違いがあります。ですから、生物学に興味があるか、それとも化学かで医学部と薬学部を選ぶという観点もあり得ます。オープンキャンパスでは、ふだんは目にしない研究生活の一端を垣間見ることができるので、おすすめです。

■東京理科大学

▲樋上 賀一教授

 
 

学び系統13
医歯薬・看護・医療技術・保健

【学べること】
医師、歯科医師、歯科保健、看護・保健、リハビリ、臨床検査、診療放射線、東洋医療、医療マネジメント、基礎薬学、創薬科学、医療薬学、漢方薬学など

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