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進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。シリーズ2 大学・短期大学17学問系統別、大学の先生に聞く「学部・学科選択のポイント」

Part.14

学び系統14
福祉

【学べること】社会福祉、介護福祉、児童福祉、高齢者福祉、精神保健、医療福祉、福祉マネジメントなど

白梅学園大学 子ども学部 家族・地域支援学科
井原 哲人(いはら・あきひと) 講師
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
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進学先を検討する際、将来の目標や学びたいことを明らかにしたうえで、自分の希望にあった勉強・研究ができる進学先を探すことが重要だ。具体的に学部を検討してみると、同じ名称の学部はたくさんあり、大学によって学ぶ内容に特徴があることがわかる。では、どのような点に注目してこれらの学部を検討していけば良いだろうか。ここでは17の学問分野別に、大学の先生にインタビュー。自分にふさわしい学部を選択するコツ・ポイントについてアドバイスをもらった。

大切なのは、人に思いを寄せること。生活に困難や不安を抱える人によりそい、その人らしい生活を支えるために何が必要なのかを学ぶ。

▲井原 哲人講師

子どもや高齢者、障害者、家族が「よりよく生きていく」ために必要な支援のあり方を学びます。支援を必要としている人は、自分や家族だけでは解決できない困難を抱えています。困難を生み出している背景を検討しながら、共感をもって利用者を理解することが大切です。支援は、一人ひとりによりそい利用者とともに具体的な方法を考えていくオーダーメイドです。

また、保育所の待機児童や格差・貧困の拡大など、社会的に取り組む必要がある課題もあります。一人ひとりの支援を大切にすることとあわせて、その困難の背景にある社会のあり方にも目を向ける必要があります。支援の基盤になっている制度や社会の仕組みをトータルに考えていくことも必要です。

専門的な資格は、本学でも受験資格が取得できる社会福祉士や介護福祉士、保育士(資格取得)のほか、精神保健福祉士があります。これから活躍が期待されている分野です。就職先は、児童養護施設や特別養護老人ホームのような福祉施設、福祉事務所や児童相談所などの行政など多様です。

大学で社会福祉を学ぶことによって、介護などの技術だけではなく、支援者として必要な知識や姿勢、社会の仕組みなど、専門家として求められる総合的な視野を身につけることができます。あわせて、大学では、自由に使える時間をいかして、友達と興味・関心を話し合ったり、ボランティアや課外活動などの現場で体験することによって、学びを深めていくことができます。講義で学ぶこととあわせて、疑問に思ったことや関心を持ったことに、「何で? 何で?」と問いながら学ぶ楽しみを感じてほしいです。

高校生へのアドバイス

大学を選ぶときは、オープンキャンパスでミニ講義に参加したり、在学生とふれ合う等、雰囲気を体験することとあわせて、Webや学校案内のパンフレットを見てください。どのような教員がいるのか、課外活動を含めてどのような学びの特徴があるのかを見比べてください。そこから自分に合った方向性を見出せるといいですね。

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