東京理科大学が
臓器・器官の再生医療システムの研究拠点
「器官再生工学プロジェクト研究棟」を竣工


東京理科大学
更新:2012/02/06

21世紀型の新たな医療システムとして期待される再生医療は、現在、幹細胞を損傷部位へ移植し、組織修復する「幹細胞移入療法」や細胞シートなどによる「組織再生」から臨床応用化が始まりつつある。さらに次世代再生医療として、機能不全に陥った臓器や器官を、生体外で再生した臓器・器官と置換する「臓器置換再生医療」を目指した基盤技術開発が期待されている。

東京理科大学(本部:東京都新宿区・藤嶋 昭学長)総合研究機構の辻 孝教授らの研究グループは、歯や毛髪の再生をモデルに、世界に先駆けて機能的な器官再生が可能であることを示した。

同学では、民間企業との産学連携を組織的に推進するため、総合研究機構に社会連携部を設置し、学術的な基礎研究成果の発信と民間企業による実用化技術の開発が直結した形で推進することを目指している。今回の研究棟は、株式会社オーガンテクノロジーズとの共同研究である「オーガンテクノロジーズ器官再生工学プロジェクト(代表:総合研究機構 辻 孝教授)」の研究体制の充実と研究目標に沿った研究成果をあげるため、同大の産学連携の具体的施策の一つとして、研究拠点を建設した。

◆東京理科大学 器官再生工学プロジェクト研究棟 建物概要

・鉄筋コンクリート造 地上2階建
・敷地面積:12,441.14平方メートル
・建築面積:435.404平方メートル
・延床面積:665.598平方メートル(1階床面積:365.981平方メートル、2階延床面積:299.617平方メートル)
・総 工 費:160,642,344円
・工期:平成23年6月10日〜平成23年12月8日
・主要用途:器官再生工学研究

■設計施工:設計/プラナス株式会社、施工/株式会社熊谷組

【参考:総合研究機構 社会連携部 オーガンテクノロジーズ器官再生工学プロジェクト】

●器官を再生する
器官発生の生物プログラムを再現し、器官原基から器官を再生する戦略をアプローチ。細胞の三次元的な細胞操作技術による器官再生技術を創出する。

●器官をデザインする
生物のかたちづくりの仕組みを利用して、器官固有のかたちの制御や機能を果たしうる器官設計を目指す。三次元的な細胞操作をもとに器官デザイン技術を創出する。

●器官の物流経路をつくる
生体が三次元的な器官を維持、育成することを可能にしているのは三次元的な血管構築による物流経路があるからだ。器官デザインに基づく三次元的な血管網を構築する技術の創出を目指している。

●器官を維持、培養する
三次元的な器官を維持・育成するため、血管網を利用した灌流培養の技術開発を進める。移植医療のための臓器保存や臓器置換再生医療のための培養システムとしての実用化を目指している。

■東京理科大学
http://www.tus.ac.jp/