福岡大学と瀬田クリニックグループが、
大腸がんIV期に対する
免疫細胞治療と全身化学療法の
併用療法に関する臨床試験を開始


福岡大学/瀬田クリニックグループ
更新:2013/07/08

学校法人福岡大学(福岡県福岡市・衛藤卓也学長)は、免疫細胞治療の専門医療機関である医療法人社団 滉志会 瀬田クリニックグループと共同で、StageIVの大腸がんを対象とした化学療法(XELOX+ベバシズマブ療法)と免疫細胞治療(アルファ・ベータT細胞療法)の併用に関する臨床試験(Clinical study on medical value of adoptive immunotherapy with chemotherapy for stage IV colorectal cancer ;COMVI IV study)を開始した。

近年、大腸がんは罹患数、死亡数共に急増しており、2011年の調査では部位別の死亡数では男女全体の3位、女性に限れば第1位を占めている。大腸がんの治療は外科的切除(手術)が基本で、切除可能なStage I〜Stage IIIの段階までは高い5年生存率が見込める一方、遠隔転移を来たして外科的切除が適用されないStage IVの病期では5年生存率が下がるのが現状。

大腸がんStage IV症例に対しては、主に延命や症状コントロールを目的として全身的化学療法が選択されるが、全身的化学療法が奏功した場合は外科的切除が可能となるため、化学療法の治療効果向上により、大腸がんStage IV症例の予後改善に繋がることが期待されている。

今回の共同臨床試験で実施するアルファ・ベータT細胞療法は、瀬田クリニックグループが中心となって実施した、進行・再発非小細胞肺がんを対象とした多施設解析研究において、化学療法との併用によって生存期間の延長が示唆されたとの報告ivがあり、今回の共同臨床試験においても生存期間の延長が示唆されれば、Stage IV大腸がんに対する新たな治療法の開発に繋がるものと期待されている。

同共同臨床試験では、福岡大学医学部外科学講座 消化器外科学 吉田陽一郎医師を研究責任医師として、先進医療の承認取得や地域中核医療機関等との多施設における共同臨床研究への展開も視野に入れ、Stage IV大腸がんの初回治療で実施される化学療法(XELOX+ベバシズマブ療法)に免疫細胞治療(アルファ・ベータT細胞療法)を併用した場合の安全性と有効性を評価。福岡大学病院(福岡県福岡市)が、化学療法の実施等を、瀬田クリニック福岡(福岡県福岡市)が免疫細胞治療の実施を担当し、得られた治療情報を臨床データとしてまとめ、福岡大学と瀬田クリニックグループ臨床研究センターとが共同で解析、評価を行う。

■福岡大学医学部 消化器外科
http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/gastroentero/

■医療法人社団 滉志会 瀬田クリニックグループ
http://www.j-immunother.com/