京都精華大学ポピュラーカルチャー学部、新校舎完成
音楽プロデューサーとして活躍した
故・佐久間正英氏の監修による
国内屈指の音響性能を誇るレコーディングスタジオ
「Magi Sound Studio」が完成


京都精華大学
更新:2014/05/12

京都精華大学(京都市左京区・竹宮惠子学長)では、この度、同学ポピュラーカルチャー学部の新校舎「友愛館」が完成した。同館は、地上3階、地下2階、延床面積およそ3,800平方メートル。2013年4月に新設したポピュラーカルチャー学部の校舎として建設された。

音楽コースとファッションコースそれぞれの実習室をはじめ、音楽コースには、日本でも屈指の音響性能を誇る録音ブースを備えたレコーディングスタジオ「Magi Sound Studio」と、ドラムやシンセサイザーなどの機材を常設した6つの練習室を完備。

ファッションコースは、自然光のもとで生地本来の色を見ることができるようにガラスを多用した設計の明るいフロアに、用途別のプロ仕様の工業用ミシン17機種を備えている。また、全学的な施設として500人を収容できる多目的ホール「Agora」を併設。7.2chサラウンドのAV環境を備え、音楽ライブやファッションショーなど様々なイベントを開催することができる。

●佐久間 正英が監修したレコーディングスタジオ
「Magi Sound Studio」について

レコーディングスタジオ「Magi Sound Studio」は、音楽プロデューサーの故・佐久間 正英(2014年1月まで本学教員)が設計に携わった録音スタジオ。音楽プロデューサーとして、数々のアーティストのレコーディングを手がけた経験から「よい音」で録音する環境をめざしたスタジオでは、楽器の音や歌声をそのままの響きで録音することができる。

もっとも広い録音ブースには、部屋の一角に重量のあるアンティークのレンガを積むことで、ドラムの低音をしっかり反響させて録音することが可能。そのほかのブースも、ピアノや弦楽器、ボーカルなどの音響特性に合わせた壁や床が使われており、仕様の細部にまでこだわることで最高の音響性能を実現している。

「よい音」すなわち「本物の音」を体験しているかどうかが、音楽のつくり手として将来大きな差となる。それが佐久間氏の考え方であり、学生にもその音を体験して欲しいという願いから佐久間氏がスタジオの設計に携わった。

佐久間氏とともに設計に携わった谷田 秀雄氏は「佐久間氏とは1991年、佐久間氏のプライベートスタジオを建設したときからのお付き合いになる。京都精華大学のレコーディングスタジオ建設の依頼を受けた際、佐久間氏は『学生と一緒になって、音楽について会話し、自分が知る技術や感性を伝え、何よりロックの楽しさを分け合いたい。いろいろな問題もあるだろうけど、ぜひやってみたい』とお話しいただき、感じ入ってしまった。

佐久間氏は設計コンセプトとして、『学校の施設だからシンプルなデザインで良い。但し【本物】である必要がある。将来のある学生諸氏に偽物は教えられない。一度完成してしまったら変更の効かない項目、特に電気設備、システムアース、空調設備、湿度管理、音響内装についても基本的な性能に関わる部分については【本物】であって欲しい。できるだけ広く開放感のある空間としたい』等を挙げていた。

2013年4月9日、10日にプロのアーティストによるテスト録音がおこなわれ、【Magi Sound Studio】は完成を向かえた。佐久間氏は本年1月16日に身罷られ二度とお会いすることはかなわないが、【Magi Sound Studio】には確実に彼の【思い】が存在する。学生諸氏におかれては、【本物】にこだわった彼の思想をぜひ受け継いでいただき、まずは興味を持ち、夢を抱き、楽しく充実した時を満喫してもらいたい」と語っている。

●レコーディングスタジオ「Magi Sound Studio」の
設計に携わった3名

故・佐久間 正英氏(さくま まさひで:1952年−2014年)
和光大学人文学部人間関係学科卒業後、ロックバンド四人囃子に参加。同時に作編曲家、演奏家としての活動を開始。1978年、PLASTICSに参加。同時期よりプロデューサーとしても活動開始。BOØWY、THE BLUE HEARTS、JUDY AND MARY、GLAY、黒夢、Hysteric Blue、TOKIO等150組以上のアーティストをプロデュース。その他、映画、CM等の音楽も数多く手掛ける。2013年4月、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部音楽コース教員に就任。2014年1月16日逝去。

中崎 文惠氏(なかざき ふみえ:サウンドエンジニア/京都精華大学 非常勤講師)
2005年よりHIBINO Visual Divisionにてビデオ・エンジニアとして勤務。2007年、Dog House Studioにアシスタント・エンジニアとして入社。GLAY、雅など多数のレコーディング・セッションに参加。2009年同社を退社。2010年、フリーランスのサウンド・エンジニアとして活動開始。hachi、unsuspected monogram、タイフーン・ミニスターズ等CircularTone Recordsの一連のレコーディングに参加。また、ウラニーノ、N'夙川BOYS、Over The Dogs、GLAY、cuneなどのレコーディング・エンジニアとしても活躍している。

谷田 秀雄氏(たにだ ひでお:一級建築士/有限会社アコード代表取締役)
日本大学生産工学部建築工学科卒業。1980年、日東紡音響エンジニアリング株式会社に入社。工事部にて、営業、設計、施工、メンテナンス等を担当する。 1993年、株式会社新英に入社。建築音響部を設立、以後それまで同様に建築音響に携わる。2000年、有限会社アコードを設立。現在に至る。

■京都精華大学
http://www.kyoto-seika.ac.jp/

▲音楽コース 練習室

▲ファッションコース
実習室

▲「Magi Sound Studio」
録音ブース

▲「Magi Sound Studio」
コントロールルーム