産学連携によるAI実践教育の成果を
公開セミナーで報告


専門学校東京テクニカルカレッジ
更新:2018/03/05

建築・インテリア・情報・ゲーム・Web・環境・バイオなど複数の工業系学科を設置している専門学校東京テクニカルカレッジ(東京都中野区・髙瀨恵悟校長)は、去る2月15日(木)に、AIセミナー「AIの現在(いま)と未来〜ディープラーニングがもたらすもの〜」を開催した。

第一部では、ディープインサイト株式会社、データテクノロジー株式会社、東京テクニカルカレッジによる三者共催セミナーを実施。第二部では、AI実践教育の成果報告とデモンストレーションをおこなった。

同学では、IT実務を学ぶ情報処理科(科長:井坂昭司氏)の在校生全員に対し、「組み込み機器へのAIの実装」に関する技術習得を目指し、2017年5月より、最新のディープラーニングフレームワークに関する産学連携教育を開始。そして初年度となる今年度は、自分専用の“マイAI”の育成を目指し、活動してきた。

本取り組みは、産業機械等への組み込み(エンベデット)システムの開発を得意とするデータテクノロジー株式会社(東京都立川市・代表取締役:渡邊和彦氏)と、国産初のIoT/エッジコンピューティング向けエンベデッドディープラーニングフレームワーク「KAIBER」を開発したディープインサイト株式会社(東京都品川区・代表取締役:久保田良則氏)との連携プロジェクトであり、IoTに特化したAIを指向し、かつ、全学生参画型であることが特徴となっている。

去る2月15日(木)には、上記三者共催によるセミナー「AIの現在(いま)と未来」を開催。

第一部では、AIの定義についての解釈からはじまり、AIの種類やレベル(簡単なAIから自立型のAIまで)、機械学習やディープラーニングの概要や応用事例ついて、データテクノロジー社の講演が行われた。また、ディープラーニングフレームワーク「KAIBER」開発者のディープインサイト社からは、エッジコンピューティングの有用性や、「KAIBER」の特長、またAIの未来について語られた。

医療診断や市場予測、画像加工や翻訳など様々な分野で期待されるディープラーニングについて、今後の展望と課題について見解を述べ、スウェーデンの労働市場大臣の言葉を借りて、「恐いのは古いテクノロジー」であり「AIに仕事を奪われるのを恐れるのではなく、いかに新しい仕事に向けて教育ができるか」がカギになるのではと推察。さらに、AIの未来は「テクノロジー」と「社会保障」の掛け算によって成長していくのではと予想した。

第二部の情報処理科学生作品のデモンストレーションでは、「マークチェッカーアプリ」(マークを認識するAI)について学生が学習成果を発表。トランプのスーツ(スペードやハート)を認識させるアプリの作成を授業内で開発した。

AIに学習させる画像数が約1万点にものぼり、限られた期間で用意するのに苦労をしたことや、AI実践教育は企業側も学校側も初めての取り組みであり、当初は様々な壁に直面した経験談などと共に発表をおこなった。同学の産学連携企業からは、フレームワークの活用にとどまらず、スマホアプリとしてリリースまでおこなった点についても、高く評価された。

セミナー終了後には、実際にAIを体験してもらえるイベントも用意。「動いている人をカメラで識別するAI」や、「動いているクルマの色を識別するAI」に触れてもらい、いかにAIが身近なものであるかを、来場者に体感させた。

当日は、企業や学校関係者だけではなく、在校生の出身高校、文部科学省、厚生労働省など、産官学からも多数の来場があり、とくに学生の成果報告に対して大きな反響があった。

●3月14日(水)には全科での「学生成果報告会」を開催予定。
※詳細の発表等については、同校までお問い合わせください。
(代表:03-3360-8881)

■専門学校東京テクニカルカレッジ
http://www.tera-house.ac.jp/tec/