シリーズ1

教員を育てる
Part.10 レポート⑤

「教員養成推進プログラム(教員養成GP)」とは
(後編)


編集部
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
更新:2006/06/12

大学の特性を生かした
私立大の取り組み

私立大学においても、さまざまなプロジェクトが立ち上がっている。

昭和女子大学(人間分科学部・人間社会学部・生活科学部)と昭和女子大学短期大学部(人間文化学科第一部等)が共同申請し、選定プロジェクトとなったのは、「短大・大学共同の全人教育に基づく教員養成-児童・生徒と向き合う素晴らしさを実感する-」。

これは同大学が推進してきた全人教育のプログラムを基礎としたもので、同大学附属小学校、中学校、米国ボストン校、および同大学周辺の学校、児童福祉施設、教育委員会等の行政、企業と連係して、児童・生徒と向き合う体験型プログラムを形成し、子どもや社会の変化に対応できる高い使命感と教育愛、実践的指導力を備えた教員の養成をめざす、というもの。

玉川大学(教育学部)の選定プロジェクトは「実践的指導力を育てる体験学習プログラム-地域連係プログラムの検証と研究-」。

このプロジェクトは、その名の通り専門知識の修得はもちろん、実践的指導力につながる体系的・総合的なプログラムを学生に課し、その成果を多角的に検証し、結果をプログラムに反映することによって資質能力の向上を図る」というもの。

早稲田大学(政治経済学部・法学部等)のプロジェクトは「教育臨床を重視した教員養成強化プログラム-開放制を基盤とした早稲田モデルの提案-」。

これは3つの柱からなり、①教育委員会.学校と連係協力して、意欲的な教員志望学生を対象とした「インテンシブコース」の開設、②教育委員会と相互に連係した現職体験、③「教育総合クリニック」における教育相談の三位一体で有機的な教員養成を実現するというもの。

神戸親和女子大学(発達教育学部)の「島嶼部等宿泊体験型教育実習プロジェクト」は、教育実習生を生活者として実習地である島嶼部に送り込むことによって、教員としての資質能力の向上を図る。

別府大学短期大学部(専攻科初等教育専攻)の選定プロジェクトは、「教育マイスタープロジェクト-優れたベテラン教員の教育力をひきだし、継承する、定員10名、経費0からの出発-」。

これは小学校教員二種の免許を取得した同大の学生が市内小学校の優れたベテラン教員(教育マイスター)の下でAT(アシスタント・ティーチャー)等として勤務する取り組み。学生の側にとっては教育現場での実践を通じて教員としての指導力、資質を身につけ向上させることができるし、現場小学校においてはTT(チーム・ティーチング)やATの財政負担を軽減できるという利点があるという。

ここで紹介した教員養成GPにおけるさまざまな取り組みが、「教員の質の向上」という教育界の課題を克服するための第一歩となるはずだ。2006年度も募集が行われ、選定結果は7月下旬に出される。

■文部科学省「大学・大学院における教員養成推進プログラム(教員養成GP)について」
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