第17回 キャリア教育実践レポート

「静岡県のキャリア教育研究開発推進」Part.1

静岡県教育委員会
高校教育課に聞く(1)


インタビュー
静岡県教育委員会 高校教育課 指導主事
齊藤 寿子氏/松下 勝也氏
※部署名、役職名、施策などは取材当時のものです
更新:2007/06/04

静岡県教育委員会が19校の県立高校を
「キャリア教育研究開発推進校」に指定

2005年2月17日に提出された静岡県産業教育審議会答申において「今後、キャリア教育をさらに推進していくべきである」という内容の提言を受け、静岡県教育委員会は「高校生のキャリア教育研究開発推進事業」を立ち上げ、県内19校の県立高校を「キャリア教育研究開発推進校」に指定した。

キャリア教育研究指定校は、将来の社会人となる生徒一人一人の望ましい勤労観、職業観を育て、職業への夢や希望をはぐくみ、自己の将来設計を考えさせるための指導の充実を図ることを目的に、2003年度から2005年度までの3年間にわたってキャリア教育の研究開発を推進することになった。

研究開発の内容については、あらかじめ教育委員会が「高校3年間を見通したキャリア教育の計画的・系統的なカリキュラム開発及び実践に関すること」「学校と地域の商工関係団体や企業等と連携したインターンシップや職場見学等に関すること」「高校と大学等高等教育機関との継続教育に関すること」など5つを提示。それを参考にしながら、各学校の実態に合ったキャリア教育の開発を行うこととした。

研究開発が始まって3年目を迎えた今、同県のキャリア教育はどのように推進されているのだろうか。静岡県教育委員会を訪ね、高校教育課指導主事の齊藤寿子さんと松下勝也さんにお話を伺った。

2005年度から本格的に
キャリア教育の研究開発を推進

文部科学省でも2002年頃からキャリア教育を推進していたと思いますが、ちょうどその頃から本県でもキャリア教育の必要性を感じ始めていました。そんな中、専門高校、総合高校を中心にキャリア教育が徐々に実施されるようになっていったのですが、普通科においてはどうしても遅れがちでした。

しかし、生徒の進路の実現のためには、専門高校だけでなく普通科においても系統的にキャリア教育を行っていく必要があることから、2005年度に普通科高校・専門高校を問わず19の推進校を指定して、本県における高校生のキャリア教育の研究開発を推進していただくことにしました。

推進校の多くは、今までも何らかの形でキャリア教育的な取り組みを行ってきた実績があります。ここで、キャリア教育という視点を持ってそれらを行っていくということ、そして、今まで以上に生徒のキャリア発達に結びつくような指導を目指して取り組みの見直しを図るということで、研究開発をしてもらったわけです。

つまり、どの学校もまったく新しいことをするということではく、これまでの取り組みを見直し、さらなる推進を図っていただくということです。

■静岡県教育委員会

▲齊藤 寿子氏(左)、松下 勝也氏

Lineup

【第21回】~【第30回】
千葉県のキャリア教育推進
~宮城県のキャリア教育推進

【第11回】~【第20回】
かながわキャリア教育実践推進プラン
~静岡県のキャリア教育研究開発推進

●静岡県のキャリア教育研究開発推進
19 静岡県立静岡農業高等学校(1) 20 静岡県立静岡農業高等学校(2)
●静岡県のキャリア教育研究開発推進
17 静岡県教育委員会(1) 18 静岡県教育委員会(2)
●かながわキャリア教育実践推進プラン
15 神奈川県立光陵高等学校(1) 16 神奈川県立光陵高等学校(2)
●かながわキャリア教育実践推進プラン
13 神奈川県立横浜桜陽高等学校(1) 14 神奈川県立横浜桜陽高等学校(2)
●かながわキャリア教育実践推進プラン
11 神奈川県教育委員会(1) 12 神奈川県教育委員会(2)

【第1回】~【第10回】
現在の高等学校におけるキャリア教育の実態
~産業社会と人間