そこらへんのワカモノ

若年者就労支援などの活動を行う、認定NPO法人「育て上げネット」理事長の工藤啓氏によるエッセー

103-1

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「働く」を考える
~長い人生どう働いていくか~

認定特定非営利活動法人 育て上げネット 理事長
工藤 啓(くどう・けい)
※組織名称、施策、役職名などは掲載当時のものです
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いま、高校を卒業して大学や専門学校に進学するひとが7割以上います。かなり多くのひとが2年間から4年間くらいを学生として過ごします。いまは受験以外でもたくさんの進学方法がありますが、まさにこれから受験に挑む高校生も多いのではないでしょうか。

最近は「人生100年時代」になったから、働くことだけでなく、どう生きていくのかを改めて考えていこうという動きがあります。官邸では「人生100年時代構想会議」が開かれています。もしかしたら、ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授の『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』を読んだかもしれません。すごくたくさん読まれていますが、表紙には「100年時代の人生戦略」という言葉が添えられています。

人生100年ということで、100歳まで生きることが特別ではない時代になっています。医療が発達したり、健康に気を遣うようになったり、理由はさまざまですが、いまを生きるみなさんは80年くらい先まで生きることを前提に、将来や未来を考える必要があります。

昔のように、就職した会社でずっと働いていれば人生は比較的安定すると思っているひとはもういないと思いますが、「では、どうしていくのですか?」と聞かれると困ってしまうかもしれません。

途中で「働く」ことから離れることもあり得ます。病気や怪我、出産や子育て、介護も考えられます。大学に入りなおしたり、留学だって考えられます。転職だけでなく、フリーランスになったり、自分で会社を作ったりするかもしれません。

何が起こるかわからないというよりは、どのような心境や状況になっても、自分の人生を自らの足で歩いて行ける“自分”をどう考え、作っていくかが大切です。高校を卒業して進学するひとも、働くひとも、しばらくどうしようか考えようと思っているひとも、せっかく人生が長くなったのですから、どのような価値観を大切にして、どんな道を歩んでいきたいのかをじっくり考えてみる時間をとってみるといいですね。

私のお勧めは、みなさんが「このひとの生き方はいいな、素敵だな」と思うひとに、どんな人生観を持って毎日を過ごしているのか聞いてみる、というものです。自問自答して考えることも尊いですが、本を読んだり、他者の話を聞いたりしながら、いろいろな働き方、いろいろな生き方があることを知ることもよい学びになりますよ。

認定特定非営利活動法人
育て上げネット 理事長
工藤 啓
1977年東京生まれ。2001年、若年就労支援団体「育て上げネット」設立。2004年5月NPO法人化。内閣府「パーソナルサポートサービス検討委員会」委員、文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員、埼玉県「ニート対策検討委員会」委員、東京都「東京都生涯学習審議会」委員等歴任。著書『大卒だって無職になる』(エンターブレイン)、『ニート支援マニュアル』(PHP研究所)、『NPOで働く-社会の課題を解決する仕事』(東洋経済新報社)ほか

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