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――これまではすべての薬店に薬剤師が必要だったのですか。
以前にも医薬品販売業の資格として薬種商という資格がありましたが、これは、どちらかというと、個人ではなく店舗に与えられる許可制度といった性格を持つ資格でした。今日のようにチェーン展開するドラッグストアの人材ニーズには、とても応えられるものではありません。
薬種商試験は登録販売者試験の実施にともなって廃止され、薬種商の有資格者については所定の手続きの後に自動的に登録販売者に資格移行する措置が取られています。
登録販売者は、個人の実務経験だけを受験資格とするとても公平な資格制度です。高卒以上の学歴があって、1年以上薬局や薬店で実務経験を積めば、だれでも受験できます。また、高卒の要件を満たさない人でも、3年以上の実務経験があれば受験できるし、逆に、大学で6年間の薬学教育を受けた人であっても、実務経験こそ免除されますが、受験して合格しないと資格は得られません。
――東京医薬専門学校はどうなのでしょう。薬業科を卒業しても実務経験が必要ですか。
ドラッグストア専攻の場合は必要ありません。東京医薬専門学校の薬業科では、文部科学省と厚生労働省が推進する日本版デュアルシステムを導入しています。これは、ドイツのマイスター制度をモデルにして、専門学校の授業と企業などでの就業を組み合わせて行う職業訓練システムです。インターンシップや臨地実習と違うのは、就業中の待遇が従業員として扱われること。当然、給与も支給されます。
通常の実習や研修では、登録販売者試験の受験資格が定める実務経験には該当しませんが、給与が支給される従業者としてのキャリアなら実務経験としてカウントされます。
ドラッグストア専攻では、1年次後半から2年次前半の1年間、週3日を現場での就業、2日間を学校での授業とすることで、実務経験の規定をクリアしています。
一方の病院薬局専攻の場合はめざす職種が異なるため、デュアルシステムでの就業先も異なります。そのため、登録販売者については、通常通り、卒業後の実務経験が必要ですが、その分、調剤報酬請求事務専門士2級が卒業と同時に取得できます。
《つづく》
■東京医薬専門学校
http://www.tcm.ac.jp/
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