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■ Reporter's note 
「声だけの出演をしたときに、ちょっと卑下しながら『今回の仕事は俳優じゃなくて、ん〜声優…?』なんていう風に俳優の間で使う言葉だった」(大山のぶ代学校長)
俳優座の養成所で学ばれた大山学校長がそうであるように、かつて、洋画の吹き替えやアニメーションのアテレコはすべて俳優が担っていました。それが声優として認知され、若者の憧れの仕事のひとつに数えられるまでになったのは、テレビアニメの隆盛があったからこそ。アニメに登場する複数のキャラクターのイメージに見合う声音で、声だけで芝居ができるプロの需要が高まり、俳優ばかりに頼っていられなくなったわけです。
しかし、顔も身振りも見せないまま、ただ声だけでする芝居が、パフォーマンスをともなう演技よりも一層難しいものであることは容易に想像がつきます。入学早々から声優の真似事をするのではなく、ボイストレーニングや演技の勉強を通じて基礎を磨く、音響芸術専門学校の姿勢に共感する高校教師は少なくないことでしょう。
声優の勉強をしたすべての学生が思い通りの職に就けるわけではありません。声優として大成できるのは、むしろひと握りの人であるはずです。まだ成長途上の、高校を卒業したばかり若者の夢をむやみに煽るばかりでは、学校に期待されるもうひとつの機能は成就できません。声優やアナウンサーの専門教育を通じて社会に通用する人を育てようとする同校の姿勢に、ある種の潔さを感じた今回の取材でした。
■音響芸術専門学校
http://www.onkyo.ac.jp/
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