そこらへんのワカモノ

若年者就労支援などの活動を行う、認定NPO法人「育て上げネット」理事長の工藤啓氏とスタッフによるエッセー

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素人がAI開発から学んだ、
これからのITエンジニアの働き方

認定特定非営利活動法人 育て上げネット 事務局次長
山﨑 梓(やまざき・あずさ)
※組織名称、施策、役職名などは掲載当時のものです
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たまにここでAIの話を書くようになってから、何年経ったかわかりませんが、つい最近AIで社内向けのシステムを作り、実際の導入に向けて準備を進めています。

多くの方にとってChatGPTやGeminiのようなチャット型のAIは、ちょっと聞きたいことや相談をすると回答してくれる図書館の司書さんのような役割を果たしていることが多いと思います。ですがIT領域では、プログラミングのかなりの部分をAIに任せてしまえるようになりました。

私は仕事の関係で多少はソースコードが読めるものの、何かを作れるほどの知識はなく、そもそも専門性の高い作業なのでそれだけのために時間を取ることも難しくて、「あんなこといいな、できたらいいな」がたくさん溜まっていました。

AIの進化は速いですが、それでも非常に高い精度で満足したものが出力できるようになったのは最近のことです。しかしながら、その速度とクオリティは圧巻で、これを使えるかどうかでこなせる業務量が大きく変わってきてしまうことは明白でした。

いま開発を進めているシステムでは、私自身プログラムコードを1行も書いていません。指示を出せばその希望通りのものを出力してくれるので、専門家でない自分のような人が触ってしまう方がむしろ壊してしまいそうで、自ら触ることはやめようと決心しています。

現代のテクノロジーの発達に触れるほど、これらに悪意があったらとんでもないことになるだろうと不安になります。以前からセキュリティ人材が明らかに不足しており、今まで以上に需要が高まっていくことは報じられていますが、大きな企業のシステム障害が連日発生していて、この戦いは苦しいもののように思います。

これからITの領域で働いてみたいという方は、ぜひ、この「AIを使ったシステム構築」に挑戦していただきたいですし、そしてセキュリティの側面にも触れていただきたいと思います。

育て上げネットでは、以前からこのセキュリティについて関心を持っていただきたいと、支援プログラムを実施してきました。実際にある会社でシステム・サーバー保守の仕事についている方も出てきていますが、ITといわれて最初に思いつく業務範囲ではないのが実態かと思います。

これからITの世界で頑張ってみようという方がおられましたら、「守る仕事」についても関心を持っていただけたら嬉しいです。

認定特定非営利活動法人
育て上げネット 理事長
工藤 啓
1977年東京生まれ。2001年、若年就労支援団体「育て上げネット」設立。2004年5月NPO法人化。内閣府「パーソナルサポートサービス検討委員会」委員、文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員、埼玉県「ニート対策検討委員会」委員、東京都「東京都生涯学習審議会」委員等歴任。著書『大卒だって無職になる』(エンターブレイン)、『ニート支援マニュアル』(PHP研究所)、『NPOで働く-社会の課題を解決する仕事』(東洋経済新報社)ほか


認定特定非営利活動法人
育て上げネット 事務局次長
山﨑 梓
1990年生まれ。2010年から学生ボランティア団体で災害救援活動や地域貢献活動に参加。卒業後に育て上げネットに入職。ユースコーディネーターとして支援に関わりながら調査・研究を行い、広報担当マネージャーを経て、現在、事務局次長。行政・自治体の若年無業者向けの支援に関わる技術審査員等歴任。共著に『若年無業者白書2014-2015』(バリューブックス)

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