そこらへんのワカモノ

若年者就労支援などの活動を行う、認定NPO法人「育て上げネット」理事長の工藤啓氏によるエッセー

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少し息苦しいときには
~たくさんのサポートがオンライン上にも~

認定特定非営利活動法人 育て上げネット 理事長
工藤 啓(くどう・けい)
※組織名称、施策、役職名などは掲載当時のものです
公開:

新型コロナウイルスの影響により、たくさんのひとが仕事を失ったり、収入が減っています。精神的に苦しいひとたちも多くなっており、状況はなかなか改善していません。

みなさんのなかにも、息苦しさや生きづらさを感じているひとがいるのではないでしょうか。学校が始まっても、これまでとは異なる環境でストレスを感じます。学校イベントや部活も以前のようにできません。

私たちがこのような事態を何度も経験しているのであれば、「こうしたらいい」という対処方法があったでしょう。しかし、いまや日本どころか世界中が、何をしたらいいのか、何をしてはいけないのか模索しています。

苦しいひとはたくさんいるけれど、ニュースではあまり高校生の苦しさは取り上げられていません。若いひとたちは高齢者などと比較すれば、新型コロナに感染しても発症しない、または、重症化しないというデータがあります。

しかしながら、日常生活がガラッと変わり、先行きが不透明な状態は続いています。そうなると、私たちの身体やこころには少しずつストレスや緊張が強くなります。もちろん、ひとによって、環境によって異なりますが、徐々に息苦しさ、暮らしづらさを持っているひとは増えているようです。

そんな環境のなかで、インターネットを通じて心のケア、ちょっとした不安や困りごとを聞いてくれる支援サービスも出てきています。前回、私は助成金の審査をすることに触れました。全国から多くの申請があり、その数だけ誰かを支える活動があります。

いまは、ひとが対面することが自由自在にできるわけではありませんので、インターネットを使った支援が多く見られます。SNSで気軽に相談ができたり、ネットを通じて対面相談ができたり、学習支援も行われています。

経済的にも苦しくなった10代の若者に食料やお金でサポートするNPOもあります。もちろん、地元の歩いて行けるところにもサポートがあるかもしれませんが、あまり見られたくない、恥ずかしいという気持ちも理解できます。

そのようなときでも、インターネットを使ってみなさんを支えているNPOもあります。もし、ちょっと困っている、生活がつらいということがあれば、そのようなサポートを使ってみてもいいのではないでしょうか。

もちろん、すべての支援活動がみなさんにとって適切だとは言い切れませんので、これはいいなと思った活動があったときは、少しだけ深く調べたりして安全かどうかを確かめてくださいね。

認定特定非営利活動法人
育て上げネット 理事長
工藤 啓
1977年東京生まれ。2001年、若年就労支援団体「育て上げネット」設立。2004年5月NPO法人化。内閣府「パーソナルサポートサービス検討委員会」委員、文部科学省「中央教育審議会生涯学習分科会」委員、埼玉県「ニート対策検討委員会」委員、東京都「東京都生涯学習審議会」委員等歴任。著書『大卒だって無職になる』(エンターブレイン)、『ニート支援マニュアル』(PHP研究所)、『NPOで働く-社会の課題を解決する仕事』(東洋経済新報社)ほか

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