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12/26 No.2
コロナ禍を乗り越え、
高等課程パティシエ調理師科2年生が
「高校生レストラン」を開催
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高校卒業資格と国家資格(調理師、製菓衛生師)をダブルで取得できる国際製菓専門学校高等課程(東京都立川市・田中亮一校長)は、11月14日にパティシエ調理師科2年生による高校生レストランを開催した。
日ごろ学んだ成果を保護者に披露する「高校生レストラン」は、教員の指導のもとに生徒たちが主役となって運営する同校の恒例行事。今年もコロナ禍を乗り越えての開催となった。
生徒たちはキッチンとホールの2班に分かれ、キッチン班は本格的なコース料理を仕込みの段階から準備し、ホール班は来場した保護者(お客様)たちを席に案内して配膳やメニューの説明を行うなど、本物のレストランと遜色ないサービスを提供した。
メニューは、アントレは3種類のドレッシングが選べる「フランス風サラダ」、スープは玉ねぎのうま味の詰まった「オニオンスープ」、プリンシパルは赤ワインでじっくり煮込んだ「鶏肉の赤ワイン煮込み」、デセールはほろ苦いキャラメルソースと洋ナシの甘さが絶妙な「キャラメル・ポワールムース」の4品。
普段の学習をもとに生徒たちで話し合って決めたという。同じメニューとサービスで教職員を相手に試食会(プレ・レストラン)を行い、そこで得られたさまざまなアドバイスや課題を反映させ、調理やサービスの充実に努めて当日を迎えた。
12時、「いらっしゃいませ」の掛け声とともに保護者たちお客様を迎え入れて「高校生レストラン」がスタート。最初は緊張していた生徒たちも次々に来店するお客様を前にその緊張も忘れ、まさに全員が一丸となってチームワークを発揮して一人ひとりが“大役”を果たしていった。
「プロの調理師やパティシエになるためには技術力やセンスが大切なことはもちろん、開店前の段取りや準備が重要だと痛感した」
「お客様への丁寧な対応や料理を出すタイミングなど、お店全体の流れを意識しながらサービスしないといけないと思った」
「実際にお客様に接する緊張感は今まで経験したことがなかった」
など、生徒たちは口々に感想を語りあい、授業では経験できない貴重な学びに手ごたえを感じていた。
また、「本物のレストランで食事をしているよう」、「味も本格的で満足できた」、「子どもたちの成長している姿を見ることができた」など、来店していた保護者からも感謝や喜びの声が多く寄せられた。
調理業界での活躍を目指す生徒たちにとって「高校生レストラン」は、夢に向かって確かな一歩を踏み出すかけがえのない一日となった。