国際製菓専門学校、西東京調理師専門学校を運営する学校法人啓倫学園（東京都立川市・田中亮一理事長）は、姉妹校提携を結ぶフランス・パリのエコール・ルノートルから特別講師にクリストフ・ルドン氏を招き、10月9日～13日に特別授業を開講した。

世界中から料理人やパティシエが入学する“プロのための学校”といわれるエコール・ルノートルと姉妹校提携を結ぶのは、日本では国際製菓専門学校と西東京調理師専門学校の2校だけだ。これまでも両校は特別授業を合同で定期的に開講しており、今回は昨年に続いての開催となった。

特別講師のルドン氏は、若くしてMOF（フランス国家最優秀職人章＝Meilleur Ouvrier de France）を受章した世界の洋菓子界を代表するパティシエで、エコール・ルノートル教授のほか100％オーダーメイドでお菓子を販売するというコンセプトのお店のオーナーでもある。

特別授業期間中は最高峰の技術を学ぼうと、両校から多くの学生たちが参加した。

初日はルドン氏による3種のプティガトーのデモンストレーションが行われた。2日目は専門課程2年生と1年生がルドン氏の直接指導のもとプティガトーを作成する実習を行い、ティラミスづくりに挑戦した。

ルドン氏は各班を回って随時アドバイスをし、学生たちもチャンスとばかりに指導を受けていた。3日目は専門課程2年生が参加し、大型のあめ細工制作の実習が行われた。

同校の最寄りであるJR立川駅ビルには、11月9日に日本国内3店舗目となるルノートルルミネ立川店が開店。フランスの本格菓子を楽しむことができるようになっている。