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10/07 No.1ORBITS(オービッツ)
制作者:OVERWORKS(HAL東京)が
日本ゲーム大賞2019 アマチュア部門
「大賞」に決定
公開:
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(会長:早川英樹、略称:CESA)では、「日本ゲーム大賞2019 アマチュア部門」の受賞10作品の中から「ORBITS(オービッツ)」(制作者:OVERWORKS、HAL東京)をアマチュア部門の『大賞』に決定した。
「☆」をテーマとした今年のアマチュア部門は、史上最多の553作品の応募があり、一次審査で93作品、二次審査で14作品、そして最終審査にて10作品が受賞した。
去る9月14日、幕張メッセの東京ゲームショウ会場において発表授賞式が執り行われ、受賞作品の各賞を発表。「ORBITS(オービッツ)」制作者のOVERWORKSへ、アマチュア部門『大賞』のトロフィーと副賞として、50万円が授与された。
ほか、各賞は以下の通り。
■「日本ゲーム大賞2019 アマチュア部門」各賞一覧
◇ ゲームタイトル
プラットフォーム/制作者・制作チーム名(個人/団体:学校名)
【 大賞 】
◇ ORBITS
PC/OVERWORKS(団体:HAL東京)
【 優秀賞 】
◇ Overlay
PC/TeamKoide(団体:名古屋工学院専門学校)
◇ ORBITS
PC/OVERWORKS(団体:HAL東京)
◇ GLOBE
PC/POTATO CORN(団体:HAL東京)
◇ 蒸伸機関機構
PC/MAD SIX(団体:HAL東京)
◇ 星座ドロップ
PC/匿名イフリート(団体:HAL大阪)
【 佳作 】
◇ Asteroad
PC/アステロード(団体:早稲田大学)
◇ つなぐスターライン
PC/りょくちゃ(団体:ECCコンピュータ専門学校)
◇ PlutoMachina
PC/機械仕掛けの冥王星(団体:ヒューマンアカデミー広島校)
◇ ほしピン
PC/カピバラチーム(団体:トライデントコンピュータ専門学校)
◇ ☆ベンチャー
PC/GOD YOUSUKE(団体:HAL東京)
■大賞作品「ORBITS(オービッツ)」について
(制作者:OVERWORKS/HAL東京)
《作品紹介》
同心円上を公転する3色の☆を、内側に寄せたり、外にはじいたりして全て合体させ、白い☆を完成させるアクションパズルゲーム。
油断して、内側や外側の仕切りの無い部分から☆が飛び出してしまうとゲームオーバーに。「寄せる・離す」だけの簡単操作ながら、☆と同色の壁はすり抜けたり、同色の☆同士が衝突すると逆回転したりするなど、様々な特性を持ったギミックが戦略性を高め、クリアした時の爽快感は格別。そして、徐々に難易度が上がるステージと、丁寧なチュートリアル要素。世界観にあったグラフィックやSE、BGMなどを含め、完成度の高い作品。
【審査員コメント】
●バンダイナムコエンターテインメント 下元 学 氏
テーマである☆をゲームデザインにうまく落とし込み、独創的なジャンルとしてゲームを構築できていました。☆を「寄せる」「離す」のシンプルな操作で誰しも簡単にプレイでき、難易度のバリエーションを多く、そして分かりやすくゲームへ落とし込めていました。
数ある応募作品の中で完成度も非常に高く、ゲームの進行にあわせたチュートリアル要素、ステージが進むことで登場する新しいパズル的要素の登場が、段階的に上手く配置されたデザインだと思います。
使用されているサウンドとあいまって高い没入感を生んでいました。ステージを通して同じBGMを途切れさすことなく流す工夫も良かったと思います。審査時間とは別にプレイを楽しみたい、そんな気持ちにさせる楽しさです。
●KADOKAWA 千木良 章 氏
ゲームを触れてわずかの時間で「あ、これはおもしろい!」と感じた作品でした。
基本ルールは「複数の同心円上を周回軌道で移動する3色の☆を、一斉に“内側”か“外側”の周回軌道に移動させて合体させる」というだけのものなのですが、内側や外側の仕切りのない部分に飛び出してしまうとゲームオーバー。さらに軌道上に通行止めの壁のあるステージや、せっかく合体した☆が分離してしまう壁があるステージがあり、単純なルールながら、非常に「楽しく悩める」作品であると感じました。
「これ、どこで移動させればいいんだろう……」と悩みに悩んだ末に、「あ、ここか!」と気づいた時の快感はなかなかのものです。また、左右のスティックを内側に倒す、外側に倒すといった直感的な操作、シンプルながら世界観にあったグラフィックやSEなど、ゲーム全体の統一感も評価すべき点だと感じました。
受賞おめでとうございます。ぜひ多くの人にプレイしてみてほしい作品だと思います。
■「日本ゲーム大賞 アマチュア部門」について
法人、団体、個人、学生、一般を問わずアマチュアの方が制作されたオリジナルの作品を対象に募集している。審査は、業界誌編集者、クリエイターによるプレイ映像の視聴審査(一次審査)、試遊による二次審査、そして発表授賞式のプレゼンターおよび各賞の講評を務める業界誌編集長とトップクリエイターによる試遊審査(最終審査)により、各受賞作品を決定する。
来年度もゲーム産業を担う、未来のクリエイターたちから情熱溢れる作品を募集する予定だ。