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05/13 No.4

新潟大学とエーザイ・インクが
膵がん標的化新薬の共同研究を実施

新潟大学/エーザイ・インク
※組織名称、施策、役職名などは原稿作成時のものです
公開:

新潟大学(新潟県新潟市/髙橋姿学長)大学院医歯学総合研究科分子細胞病理学分野・近藤英作教授らは、膵(すい)がんへの薬物送達システム(DDS)の輸送体(キャリア)となる特殊ペプチドを独自の手法で開発した。

薬物送達システム(ドラッグデリバリーシステム:Drug Delivery System, DDS)は体内の薬物分布を目的に沿って量的・空間的・時間的に制御・操作する技術システム。

▲新潟大学 近藤英作教授

近藤教授らが開発した特殊ペプチドは生体安全性が高く、体内の標的とするがん組織に網羅的かつ高効率に吸収される輸送体として、抗がん剤を選択的にがん組織に集積できるという。

この技術を応用して、難治がんである膵がんに対する次世代抗がん剤の創成を目指し、エーザイ株式会社(東京都文京区/代表執行役CEO・内藤晴夫氏)の米国子会社であるエーザイ・インクとの共同研究を実施する。

今後は、新潟大学とエーザイが協働し、依然として有効な治療法が確立されていない難治がんとして大きな課題となっている膵がんの革新的な治療薬として、次世代技術による装薬(抗膵がんPDC)の開発と、日本発信の膵がん先進医療の確立をめざす。

同研究は日本医療研究開発機構(AMED)次世代がん医療創生研究事業(P-CREATE)「残存病変、転移・再発巣を掃討する腫瘍高度集積性PDC(peptide drug conjugate)の開発」の支援を受けて行われた。

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