進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ1 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 1
Part.1 ビジネス業界
営業スタッフ
ディレクター
吉原 剛(よしはら・つよし)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。
お客様のご希望を聞き出し、
具体的なカタチにする
営業にはいろいろな種類がありますが、僕は制作会社のディレクターという立場で営業スタッフを務めています。制作物は、官公庁のパンフレットや会社案内、書籍や雑誌など、多岐にわたります。
お仕事をいただくパターンは大きく分けて2通りです。1つは、こちらから企画を持ち込むパターンです。顧客から求められているものや、お客様のPRに効果的なものを提案します。もう1つは、お客様からのご依頼です。「こういうものをつくりたい」と具体的なご希望をいただきます。
制作物について、お客様と細かく打ち合わせをし、正式に受注したら、デザイナーやライター、印刷会社を手配します。お客様のご希望を直接聞くのは営業スタッフである僕だけなので、制作サイドには趣旨や目的を正確に伝えることが大切ですね。そして制作がスタートしたら、スケジュール通りに進んでいるか、お客様のご希望を的確に反映する内容となっているかなど、納品までの進行を管理します。
会社を代表して、
お客様と最適な人間関係を築く
さまざまな制作物があるので、定期的にお仕事をくださるお客様もあれば、年に1回のお客様もあります。たとえ年1回でも、大切なお客様であることに変わりはありません。つながりを切らず、どのように関係を保っていくかは、心を砕くポイントの1つです。
お客様と直接お会いするのが仕事とはいえ、具体的な業務が発生していない時期に頻繁にお伺いするのは、押し売りのようでしつこいと思われることもあります。一方で、比較的こまめに顔を合わせ、親密さを深めることを望んでおられるお客様もいらっしゃいます。仕事は人間関係の上に成り立っているものですから、それぞれのお客様に合わせて、最適な距離感をつかまなければなりません。
営業スタッフは会社の顔です。会社を大きくする使命感を持って、最前線で仕事ができる日々は充実しています。お客様のご希望を叶えながら、いかに会社の売り上げを伸ばしていくか? この課題に、今後も頭と体力を使っていきたいですね。
明るくて元気のある方にはチャレンジしていただきたい職業です。いろいろな人と親しくできることが大切なので、今のうちから幅広い年代の人と会話をする力をつけておくとよいでしょう。
また、仕事には失敗も付きものですので、誠実に謝ることのできる人にもオススメです。