おしえてセンセイ・センパイ!

進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ6 業界で活躍中のセンパイにきく

Part.12

アコガレ★JOBインタビュー season 4
Part.12 福祉業界

介護福祉士

介護老人保健施設フォレスタ藤枝
介護福祉士
八木 勇介(やぎ・ゆうすけ)さん
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
公開:

世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21職種の方々にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。

研修先だったご縁で就職したという
介護福祉士の八木勇介さん

高齢者の多い家庭で育んだ高齢者との自然な接し方
認知棟でフロア長を任せられるまでに

私の幼少期は、両親だけではなく、祖父母・曾祖父母と生活をしていました。

両親が仕事に出ている時は、祖父母といる時間が多かったせいもあって、一生の仕事をきめかねていた時期、自分が最も自然体でいられる職業は何かと思い、介護職が浮かびました。

介護士の資格は、私は「ヘルパー2級」を取得するところから始まりました。今では「初任者研修」と呼びますが、その研修先がこのフォレスタ藤枝でしたので、そのご縁で就職し、さらに介護福祉士を取得し、今は認知棟でフロア長を任されています。

高齢者は、どうしても体に不自由な面が多々出てきます。体の一部の機能が麻痺してしまい、筋力がだんだんと弱ってきて、生活に支障が出てしまって、自分ひとりでは生活しにくいといった場面があります。そこをサポートするのが私たちの仕事です。

例えば、食事の際に、配膳のプレートに食器をとりやすいようにセッティングするとか、手がうまく使えない人にはお口に運んであげて飲み込むところまで確認して次の動作に移るなど、やることは多くあります。

入所者との交流も楽しい

入所者の事故防止には最大限の配慮を行い
お互いが楽しくなるような生活介助を心がける

トイレ介助は、入所者の気持ちを汲む努力が必要です。自分でトイレに行ける方でも少し汚してしまう時があるので、私たちがすぐに汚れをとります。自分でトイレに行けない方には私たちがサポートして、トイレに連れて行ってお尻を浮かしてあげたり、寝たきりの方にはおむつ交換をしたり、慣れないと大変な作業です。

また、入所者さんが普通に歩いていて転倒してしまうことが稀にあります。どんなに気をつけていても、ふいに転んでしまうと、それだけで骨折し、治療に時間がかかるだけでなく、寝たきりになって弱ってしまいます。だから、事故の無いように、入所者の安全をしっかり守ろうと頑張っています。

介護施設で、高齢の方と過ごすと、私たちが介護してエネルギーを使っているように見えるのですが、実はもらっていることが多いことに気づきます。

私は入所者の方との何げない会話が好きです。食事の介助の時、「でっこう」と言われてわからなかったのですが、藤枝の昔の方言でマグロの刺身のことだとわかり、そんな会話でみんなが笑ってくれたのが力になりました。

もっと仕事の幅を広げて
後輩の指導もするという八木さん

こんな人に向いている!

高齢者をケアするサービスですから、やさしい人、明るい人が向いています。高齢者と一緒に過ごしていて「楽しい」と思える感性を持っている人は特にいいですね。

介護職といってもいろんな人がいます。得意なことを積極的に活かして、同僚たちと実践できる人がいいと思います。

動画でインタビューを公開中です。
サムネイル画像をクリックすると動画が再生されます。
(音声が出ますのでご注意ください)

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