おしえてセンセイ・センパイ!

進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ6 業界で活躍中のセンパイにきく

Part.14

アコガレ★JOBインタビュー season 4
Part.14 動物・植物業界

農業従事者

西岡農園
西岡 誠(にしおか・まこと)さん
※組織名称、施策、役職名などは取材当時のものです
公開:

世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21職種の方々にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。

三重県の玉城町で農業に従事する西岡誠さん

伊勢神宮を望む三重県玉城町で家族と農業従事
おいしいお米を作るための地道な作業と見守り

私は、伊勢神宮という、全国的に有名な神社から、車で20分くらいの場所で「西岡農園」を運営しており、農業に従事しています。1年を通じ、主に稲作を行っています。働き手は母と祖父と私の3人です。

稲作といっても、私たちの仕事は多岐にわたります。当園は稲の苗を作るところからやっていて、まずは業者から種子を買いつけて消毒し、ほんの少しだけ芽が出た種子を、苗のもととなる箱に植えて、保温機で30℃の状態にして、3日間保管し、1センチくらいの芽が出たところでビニールハウスに置いて育成し、緑化したものが苗になります。

出来上がった苗を、田植機を使って水田に植えていきますが、水田の稲を枯らさないため、朝早く起きて、1日に2回ほど水を補給していくなど、稲の生育を見守り、状況によっては肥料を追加します。

そして苗を育てるところから始めて半年後、稲刈りを行います。コンバインを使って収穫し、袋に入れて商品化したお米を、注文者に送ります。この地道な作業と見守りの日々が主な仕事です。

コンバインなどを使って収穫期を乗り切ります

やりがいは美味しいお米の完成 
天候や自然災害で不安な日々も

私がやっている稲作営農は、やはり地元のみなさんに「おいしい」と言っていただけたときが一番うれしいですね。

当園で収穫したお米は、大半が売却する商品ですから、購入者の感想はなかなか聞けないのですが、収穫したお米の一部をご近所の家庭にお配りしたり、小作料(地代)の一部として地主の方にお渡ししたりすることがあります。農業に従事する人の多い地域で、「おいしい」と言っていただけた上、コシヒカリで一等米の評価を受けた時には、やり甲斐を感じます。

うまくいくときがある反面、農業はやはり天候不純が困ります。台風が立て続けに来るとか、自然の猛威に悩まされることがあって、不作となってしまうと、生活が不安定になってしまいます。逆に豊作だったとしても、今度は米の相場が急落してしまうなど、私たちの努力ではどうにもならないことが原因で、毎年はらはらしています。

こうした天候不順に備えて、空いている土地を利用して、タマネギやニンニク、大豆なども栽培するようになり、近年はポリフェノールの豊富な黒いお米も作っています。

家族と力を合わせて、安全で美味しいお米を作っています

こんな人に向いている!

農業は、普通の高校生にはあまり縁がないものですが、私のいる玉城町ではボランティアやアルバイト等、職業体験をしながら、ノウハウを習得して開業する人を歓迎しています。

やはり、数年間の修行を経て、それでも農業を始めるという気力のある人が向いていると思います。

動画でインタビューを公開中です。
サムネイル画像をクリックすると動画が再生されます。
(音声が出ますのでご注意ください)

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