進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ6 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 4
Part.11 子ども・教育業界
保育士
保育士
清水 茉莉恵(しみず・まりえ)さん
公開:
世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21職種の方々にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
預かった子どもたちと一緒に生活する仕事
子どもたちの成長を感じることが最大の楽しみ
新卒でたいせつ保育園に勤務して6年目です。現在は1歳児クラスの担任をしています。
朝、お父様・お母さまから子どもたちを預かって、一緒に遊んだり、食事をしたりします。お昼寝もあるので寝かしつけをしたり、オムツ交換や基本的な生活のお手伝いをして子どもたちと1日を過ごします。
楽しいこと、やりがいを感じることは、0歳から2歳という、最も成長を感じられる時期を一緒に過ごせることです。最初は歩けなかった状態の子が、ハイハイをはじめたり、歩いたり、話せるようになってきて自分の思いを伝えたりとか会話も少しずつできるようになって、そういう成長を間近で見ることができます。そして保護者の方々とともに喜び合えるところですね。
子どもたちもまだ小さいので意思表示がうまくできず、大声で泣くことでしか自分の思いを発信することができませんが、長い時間、一緒にみんなで過ごしていると、そのうち慣れてきて会話もしやすくなり、だんだんクラスらしくなってくるところを感じられて、担任をしていることが楽しくなってきます。
子どものイヤイヤ期は大変だが
「スキ」と言ってもらえるとうれしい
1歳の子どもは小さく、言葉もまだ言えないので、子どもたちは泣くことでしか主張できません。また、何に対しても反抗する「イヤイヤ期」が始まる時期でもあるため、泣いて思い切り叫ぶ姿を見て、理解に苦しむこともありましたが、実はこれは普通の成長の過程ですので、心配する必要はありません。ただ、最初はわかってあげられず、思いを受け止めているつもりでも思うように対応できなかったときは、本当に大変でした。
イヤイヤ期は、子どもが私のことを「嫌い」と言ってくることがあります。でも本当は、読み聞かせが終わって絵本を片付ける時間になったことを残念がって「嫌い」と発したのだと理解できました。実はもっと私と遊びたかったという意味での、かわいらしい「嫌い」ですし、いつの間にか「好き」に意見が変わってくる時もあって、楽しいですね。
子どもと遊ぶだけの仕事だと思うと大変ですが、子どもの成長過程やひとりひとりの性格や個性に興味を持てるようになると、仕事がより楽しくなると思います。
私自身、子どもが好きという思いでここまでやってきたところがありますので、やはり第一に子どもが好きな人が向いていると思います。
保育士になるには、ピアノや手先の器用な人が良いと思われがちですが、やはり子どもたちと一緒に過ごして楽しいと思える人だと私は思います。