進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ6 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 4
Part.10 医療ビジネス業界
大学附属病院職員
医事課 書記
相馬 藍子(そうま・あいこ)さん
公開:
世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21職種の方々にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
病院の受付は患者様と最初に接するところ
正確な判断と医療保険制度や診療報酬の知識も必要
私は所属している医事課で、まず受付業務を担当します。最初に来られた患者さんの新患の登録、再来の方には保険証の確認、そして治療からお戻りになったときの会計業務です。
受付業務が終わった後は、医療券や医療証をお持ちの患者さんの書類の手続き等を行います。医療証は、例えば小さなお子さんに向けて発行される乳幼児医療証など、公的機関から医療費の助成が受けられる証明書です。そして毎月1日から10日に、各機関への診療報酬の請求業務を行います。
私たちは診療報酬請求業務の専門部署ですので、少しでも誤った判断をしてしまうと、その訂正作業などで関係各所に迷惑をかけてしまいます。例えば同じ治療を行ったとしても、健康保険や医療券・医療証を持っている方とか、後期高齢者の方など、自己負担分が変わることがあります。あらゆる方々に対応できるため、きちんとした知識が必要な職場です。
治療に満足された患者様の笑顔がやりがい
まだまだ勉強不足と痛感することもしばしば
当院は歯学部附属ですが、内科や眼科もある医療機関ですので、多くの患者さんがいらっしゃいます。多くの患者さんが治療後に「ありがとう」とか「よくなったよ、今日で終わったよ」と声をかけていただくことがあり、率直にとてもうれしいです。
本院の職員は、まず大学に職員として採用されてから、複数の部署へと配属されます。私は未経験にも関わらず医事課に配属されたため、一から医療事務の勉強を始めることになりました。採用される前から医療事務を目指していたのであれば事前に勉強することもできたのですが、配属後、勉強しながら実務に向き合うことになってしまいました。
そんな勉強中の身ですが、自分では判断できないことを患者さんに質問されて、対応に困ってしまったりすることもあります。最先端の治療についての質問もあれば、健康保険の切り替えのことなど、不正確なことを言ってしまっては大変ですので、先輩方に聞きながら対応することになります。もっと勉強しているところであります。
受付業務が多いため、朗らかでコミュニケーション力のある方が向いています。また、最近は外国人の方も多いので、私自身としては英語をもう少し勉強しておけばよかったなと思うことがあります。
そして、大勢のスタッフで協力しながら仕事をするので、協調性も大切ですね。