進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ1 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 1
Part.4 コンピュータ・情報処理
システムエンジニア
サービスソリューション事業部
エキスパート
山岸 崇嗣(やまぎし・たかし)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。
スマホやパソコンの
便利ツールをつくり出す
スマホのアプリや、パソコンのソフトをつくっています。たとえば私が製作に関わったソフト「MDM」は、社用の携帯電話を落としてしまったときに、遠隔操作で携帯電話にロックをかけたり、中のデータを消したりできるシステムです。このような安全性や利便性を高めるツールをつくり出し、お客様の快適な業務の手助けをしています。
ソフトの開発は、まずお客様との話し合いからスタートします。「受注計算のいいソフトをつくって」と依頼されるわけですが、そもそもお客様にとっての「いいソフト」とは何かを聞き出すことが大事です。
実は、お客様自身もどんなソフトがあればよいのか、具体的には分からずにいることが多いのです。現状では何が不便なのかをよく理解して、目に見えないオーダーを形にしていかなければなりません。SEには理系の力が求められると思っている方もいるかもしれませんが、一番必要なのは、お客様の希望を聞き出す力です。文系、理系は関係ありませんね。
世界に発信して
フィードバックを得られる楽しみ
お客様の求めるソフトをイメージできたら、設計書を作成します。どのシステムが、どの場面でどう動くのか、すべての手順とパターンを書面にしていくのです。それをSEチーム内とお客様とで確認し合ったら、いよいよパソコンでのプログラムづくりが始まります。
完成したシステムは、お客様に喜んでいただけるのはもちろんのこと、ものによっては世界中に発信してフィードバックを得られることも魅力です。近いうちに、新しいスマホ「Tizen(タイゼン)」が日本で発売されます。このソフト製作に関わったので、世界からどんな評価をいただけるか、今から楽しみです。
また、私の所属するチームでは、オーダーメイドだけでなく、自社のオリジナル製品も開発しています。展示会に出展すると、お客様の素朴な疑問や視点に触れることができます。ソフトを開発していく上で、貴重な機会です。自分を伸ばしていくためにも、フレッシュな目と心を忘れずにいたいですね。
ものづくりを突き詰めていく仕事なでの、好奇心を持って、いろいろなことを面白がれる人にオススメです。歴史の授業だったら、ただ年表を覚えるだけではなく、登場人物にどんなエピソードがあるのかなど、テストに出ないところまでつい調べてしまうような人に向いていますよ。