進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ1 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 1
Part.21 ファッション業界
スタイリスト
スタイリスト
岡本 咲子(おかもと・さきこ)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。
衣装や小物を集めて、
ベストなコーディネートをする
スタイリストにも、実はいろいろなスタイリストがいます。テレビに出演する俳優さんやタレントさんに付くスタイリストもいれば、雑誌(出版社)に付くスタイリスト、あるいは私のように広告やカタログで扱う商品をコーディネートするスタイリストもいます。
テレビの場合なら、俳優さんやタレントさんをより輝かせるためのコーディネートをする力が必要ですし、雑誌の場合なら、雑誌の制作サイドのイメージを汲んだコーディネートをしなければなりません。
広告やカタログの場合は、掲載する商品がすでに決まっているので、それらの商品が読者にとって、よりキャッチーになることを心がけたコーディネートをすることになります。私はカタログの仕事が主なので、扱うものは多岐にわたります。服や靴、アクセサリー類はもちろん、インテリアや雑貨、ときには食品を扱うことも。
たとえば、クリスマスシーズンにカタログでケーキを販売するとなれば、クリスマスらしい写真が撮れるように食器や小物を揃えたりします。
一見、華やかな世界だけれど、
地味な仕事もたくさん
私自身、スタイリストを目指した理由が「かっこいいから!」でした(笑)。確かに、有名な方と一緒にお仕事をさせていただいたり、新商品を発売前に見ることができたりするなど、華やかな側面はあります。でも、実際に仕事をしてみると、大変なこともたくさんあります。
まず、イメージ通りのものはそう簡単には見つかりません。イメージしたものが見つかるまでに、何軒ものリース屋さんやお店を回ります。それでも見つからなければ、簡単なものなら自分で作ることもあります。
また、延々とアイロンがけをしたり、撮影が長引いて、拘束される時間が長くなったりと、想像以上に体力のいる仕事だと思います。でも、その分、イメージ通りのものが揃って、クライアントさんに「イメージしていた以上!」なんて言われると、とても嬉しいですね。
この仕事をしていると、世の中の流行にとても敏感になるので、自分の服選びには困りません。また、人へのプレゼント選びも得意になりますよ。
まずは体力のある人。そして「これを探す!」というときに、撮影の直前まで探すくらいの根気がある人。また、大勢の人と関わる仕事なので、気配りができる人向きですね。もし、アルバイトをするなら、業界ならではの言葉を覚える意味でも、やはりファッション業界がおすすめです。