進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ4 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 2
Part.6 機械・電機・家電業界
電気工事士
テクニカル事業本部 主査
平澤 守(ひらさわ・まもる)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
太陽光パネル設置工事と
それにともなう調整と交渉
弊社はテクニカル事業部として、情報通信事業、電気設備工事事業、EPC設備事業の3つの事業を行っています。情報通信事業は基地局の工事、ケーブルテレビの補修、光工事。電気設備工事事業は建物改修工事、電気を安く抑えるための工事などがあります。EPC設備事業部は主に太陽光発電です。
太陽光パネルは太陽光を電気に変えるためのシステムですが、実はパネルのメーカーによって発電の能力・接続の仕方などがずいぶん違います。1枚のパネルに対しても、170ワットしか出ないものもあれば250ワットも出力できるものがあります。これらの特性やパワーコンディションを考えながら工事を進めていきます。
私の仕事は、工事の前段取りや接続権利などの申し込み、電力会社への売電関連書類の作成、それからお客様との技術的な交渉、そして現場での工事がスムーズに行くための諸々の確認や手配です。最終的にはお金の管理となりますが、一つの工事にはかなり大きなお金が動きますから責任は重大です。
失敗を糧にすることが
安全な工事につながる
私は現在、現場の流れ、お客様との交渉、それらを全て一任されています。今でこそ誇りとやりがいを感じますが、当初はまだ知識が不足していたこともあり、現場監督や親方から怒られ、理不尽にも思いました。でも、それが次の糧になると感じました。失敗をきちんと反省し、次は同じ失敗をしないように工夫すると、当たり前ですがうまくいくようになります。
今関わっている現場では、現場調整に行ったのが2013年の夏でしたが、その後、電力会社の施設に多数の変更が生じ、様々な検討や判断が必要な状況となり、前途多難でした。そんな中、2015年の春にやっと工事が完了しました。そういった困難の中でも、工事を無事に終えて「ミタカさんにやってもらって良かったよ」とお客様に言ってもらえることが一番うれしいです。
私と関わった職人さんたちが一生懸命やってくれたわけですから、その間いろいろと調整をして連携が生まれ、最終的にお客様に「またお願いします」と言ってもらえる、そのときに一番やりがいを実感します。
この仕事に向く人は「絶対に最後までやり遂げるぞ」という信念を持った人です。投げ出さずに最後まで責任を持つという気概があれば、誰にでもできると思います。
職人なら職人の、私たちのように代理人なら代理人としてのプライドがありますから、専門職としての自覚とプライドを持って仕事に就いてもらいたいと思います。