進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ4 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 2
Part.5 ゲーム・インターネット・通信業界
CSRチームマネージャー
CSRチーム
浅子 秀樹(あさこ・ひでき)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
LINEを安心・安全に使うため
全国の学校で啓発活動
私はLINE株式会社で、CSRチームマネージャーをしております。弊社はインターネットを専業とする会社で、主力となっているのは「LINE」というコミュニケーションサービスで、スマートフォンなどでおなじみの方も多いと思います。
CSRとは「コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティ」のことで、日本語で言うと企業の社会的責任を指します。企業が社会に対してどう接点を持って関わるべきかを考え、実行する部門です。
いま私たちのチームが行っていることは、安心安全なコミュニケーションをしていただくための啓発活動です。全国の小学校から高校まで、その生徒さん・保護者、そして教職員の方々に対し、講演やワークショップを通じて、お話をさせて頂いております。これは学校から依頼され、私たちが出向いて授業するという形になります。
LINEそのものの仕組みから始まり、子どもたちはどういうふうにLINEを使っているのか、どうコミュニケーションを取っていくべきか、仲間とのトラブルを防ぐためには何に気をつけていくべきかというところをお話しします。
トラブルが起ってからの対処より
トラブルを予防する教育が大切
私は当社に入社してから様々な職種を経ましたが、共通していることはやはりスピードです。あらゆる事項がタイトなスケジュールで進んでいきます。学校へ出向いて授業を行うこの活動はご依頼も多く、毎日のように全国を飛び回るので、体力的にもハードです。
教職員の方々でも、LINEを呼ぶことについて嫌悪感を抱く方もいれば、LINEの人の話を聞きたいという先生もいて、様々な反応が得られます。利用したことのない先生方に、LINEの機能についての基本を説明し、そしてLINEがプログラムだけでなく、生徒さん向けのリテラシー教育を行うことで、「LINEがここまで対策していると思わなかった」と驚かれることも多くなりました。うれしいことに高い評価をいただくことが多くなりました。
我々の仕事は答えがないことが多く、LINEのような新しいテクノロジーにおいては、お手本となる先進的な事例はありません。そういう中では、自分たちの頭で考えて実践をしていかなければいけません。CSRに関わっていて、社会の皆さんの期待が非常に大きく、私はその期待に応えていきたいと思います。
ネット業界は今の法律の枠組みではおさまらない事業もあって、時には法的なトラブルにも発展し、必ずしも正しい解決法があるわけでもない。だから、どの職種であれ主体的にやっていく姿勢が非常に重要です。
ですから、ネット業界はスピード感とコミュニケーション力を高め、自分たちでどう乗り越えていくかを考えられる姿勢が重要だと思います。