進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ5 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 3
Part.15 バイオ・化学・環境業界
ガーデナー
小池 一弘(こいけ・かずひろ)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
樹木を剪定する側のこだわりではなく
お客さまの希望や要望を具現化する
私の業務は、お客さまからいただくお庭についてのお困りごとに応える仕事です。木の枝が長くなってしまったから短くしてほしい、隣家や道路に枝が伸びてしまったから短くしてほしい、生えてしまった雑草を刈ってほしいなど、そんなご要望にお応えします。基本的にはお客様のお宅に伺って、お困り個所のメンテナンスを行います。
お客さまが想像する「植木屋さん」のイメージは、職人さんというか、樹木に関して自分のこだわりを持って剪定する、少し近寄りがたい感じでしょうか。それに対して当社は、樹木に対するこだわりよりも、お客さまのご要望を具現化する方を優先します。
樹木そのものの形も大切ですが、例えば「樹木の形が悪くなっても、お隣さんの方へ行かないようにもっと短く切ってほしい」などの、個別の事情に応じて対応するのが我々の役目なのかなと思っております。
ですから、当社は昔ながらの植木屋さんというよりも、もう少し敷居が低くて使い勝手の良い植木屋さんチェーン店というイメージだと思います。
天候の影響や害虫との遭遇は必至だが
自然を相手にした仕事がやりがい
私がこの会社に入社して間もない頃、お客様のお宅にうかがったときの話です。私は新人なのでまだ一連の業務を把握できておらず、ベテランの先輩に比べたら木を切るのもままならない状況でした。そんな中でも汗を流し、必死になって作業した結果、なぜか次の予約で私をご指名いただくことになりました。一生懸命やったことは事実ですが、こんな自分でいいのかと驚きましたが、とても嬉しかったですね。
この仕事は外の仕事ですから、夏の暑い日も、冬の寒い日も作業します。もちろん雨の日も作業しますので、そんなときはけっこう大変です。あとは毛虫などの害虫には間違いなく遭遇します。実は私は虫や爬虫類全般が苦手なので、その点ではちょっと苦労しています。
なにしろ体力を使う仕事ですので、身体的には大変なことも多いのですが、自然を相手に働くということは、人間本来の動きなのかなあと実感することがあります。そのように考えると、とてもやりがいを感じます。
お客さまと毎日接するため、しっかり人とお話しできる人がいいと思います。
お客さまからの要望は、しっかりヒアリングし、お客さまが一番困っているところをどういう形で解決すべきかをつかめる人が最適です。やはりサービス業ですから、そのような能力が求められます。