進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ5 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 3
Part.14 動物・植物業界
ドッグトレーナー
町田 紗矢香(まちだ・さやか)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
基本的にはワンちゃんをいい子にする仕事
だけど飼い主さんとのコミュニケーションも重要
ドッグトレーナーというは、ワンちゃんをいい子にするというイメージがありますが、ワンちゃんには必ず飼い主さんがいます。私たちは飼い主さんともうまくコミュニケーションをとっていかなければいけません。
ワンちゃんが好き。だから飼い主さんのためにワンちゃんをもっといい子にしてあげるという職業がドッグトレーナーですね。
私の1日は、ワンちゃんを迎え入れるところから始まります。飼い主さんが連れてくるワンちゃんを出迎えて、鼻水が出てないかなどなどの健康チェックをして、お友達同士のお遊びの時間。そしてお昼寝の時間となります。
次に、一頭ずつ、1対1でお勉強の時間です。「お座り」とか「ふせ」「待て」といった指示の練習をしていきます。勉強が終わるとお散歩です。
これらが終わるころにはもう夕方になってしまいます。帰る前にグルーミングをして、飼い主さんのお迎えを待ちます。そして飼い主さんへの報告をするために連絡帳も書きます。本当の幼稚園みたいな印象ですね。
飼い主さんが困っている状態を手助けする喜び
犬と人間の違いを理解してもらうのに苦労も多い
例えば仔犬なら誰でも当たり前にあるクセに「甘噛み」があります。初めてワンちゃんを飼う人だと驚いてしまうことがあります。おトイレもいろんなところにするので、困る方も多いです。こうした困りごとを解決できるお手伝いができることが嬉しいです。
最初は困っていた飼い主さんが、笑顔でワンちゃんと通園してくれるようになったときには、喜びとともに「この仕事をやっていてよかったな」と思います。
この仕事で辛いと感じたことはあまりないのですが、やはり動物を相手にしているので、あまり休んでいる時間がないので、体力面では大変かなと思います。
それと、飼い主さんに伝えておきたいことが、言葉足らずでなかなか伝わらなかったときに、どう伝えれば理解してもらえるかという点です。飼い主さんは犬のことを「子ども」と思いがちです。子どものように可愛がるのはとても嬉しいことなのですが、人間とワンちゃんの違いというのはどうしても出てくるので、その部分を飼い主さんに理解してもらえるように説明するのが課題ですね。
ワンちゃん好きに加え、人とお話をするのが好きな人です。よく「殺処分ゼロ」といった運動がニュースになりますが、飼い主さんとワンちゃんの関係が良くなれば、捨てられる子も減ると思います。こういう職業があるってことをはなさんに知ってもらいたいです。