進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ5 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 3
Part.16 理容・美容・ビューティ業界
美容師
木野 千晶(きの・ちあき)さん
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世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21名(21職種)にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
私が手に職をつけて一生できる
それが美容師という職業だった
私はもともと美容系の仕事に就きたいと思っていました。美容といってもいろいろな仕事がありますが、国家資格があり、独立もできて、日本中どこの場所でもできるところが魅力的だったので美容師の道を選びました。
私は北海道出身ですが、地元の美容学校を卒業し、横浜で就職しました。最初のお店で5年働き、エマーブルに移ってからは6年目になります。
仕事内容は、美容師ですので、髪を切ったりパーマをかけたり、お客様の髪をきれいにすることが中心です。また、当店では、お子さん連れのお客様を歓迎し、子育てに忙しいママさんたちの癒し空間を演出しているので、「癒された」とか「髪型を変えて周りの人から褒められた」などの感想をいただくことがあります。
この仕事の魅力は、自分の好きな服装や髪形で働けるという側面もあります。自分をきれいにすること、そしてお客様をきれいにすること、どちらも楽しいので、私は美容師以外の仕事は考えられません。
国家資格を取ってもまだ半人前
新人はとにかく現場で仕事を覚える
美容師の国家試験に合格すれば、プロとして仕事ができると思われがちですが、専門学校で学ぶ技術は、国家試験にパスするための基礎的なものが多く、実践的な技術はお店に入ってから身につけていきます。
多くの美容院では、新人がすぐにお客様を担当することはなく、まずはお店で勉強し、店舗やその運営会社が実施する独自の試験を経て、初めてお客様の髪に触ることができます。皆さんの中にも、閉店後のサロンで若い美容師が、練習用のウィッグをカットしたりセットしている様子を見たことのある人がいるかもしれません。
私は不器用な方でしたので、試験のときには苦労しました。練習に明け暮れる一方で、私よりも練習していない仲間の方が先に合格するなど、悔しい思いをしたこともあります。けれども、悔しい思いをたくさんしながら努力し続けたおかげで、今があると実感しています。
そんな苦労もあったので、私は一生この仕事をしていきたいです。資格と技術があれば、結婚や出産など、生活が変化しても続けていかれますから。
接客が好きなこと、努力ができること、人の意見をしっかり聞けること。そして、あきらめないことですね。美容師は女性でも男性でも一生できる仕事ですし、がんばりしだいでしっかりお金も稼げます。かなりやりがいのあるお仕事だと私は思います。