進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ6 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 4
Part.2 公務員・警察・消防・郵政
公務員
羽田連絡道路建設担当
室水 良介(むろみず・りょうすけ)さん
公開:
世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21職種の方々にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
羽田空港と殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」を
結ぶ橋を作るための仕事
私は、殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」で働いています。「キングスカイフロント」とは、世界的な成長が見込まれるライフサイエンス・環境分野を中心に、世界最高水準の研究開発から新産業を創出する国際ビジネス拠点です。
私は、川崎市の土木職員として、主に道路の設計・監督業務に携わっています。現在担当している「羽田連絡道路」とは、羽田空港を中心とした成長戦略拠点の形成を支えるインフラとして、「キングスカイフロント」と「羽田空港跡地地区」を橋梁で結ぶ約840メートルの道路で、これまで経験のない大きなスケールかつ、大変重要な事業です。
羽田連絡道路の整備にあたり、私は橋梁の構造や色彩、高欄などの附属物の設計(デザインなど)や、各管理者の方と協議、調整を進めながら、工事の進捗に合わせて、品質管理、施工監理を日々行っています。また、事業や工事に関する市民の皆様の理解を頂くため、説明会の開催や広報誌を作成し、進捗状況をお知らせしています。
根気強く取り組んで達成した時のやりがい
限られた時間の中で困難に向かっていくことも
工事を進めるなかで、河川の条件や環境保全、航空法の高さ制限などさまざまな制約条件をひとつひとつ整理し、経済性や工期等を考慮し、設計や施工計画を策定するためには、高度な専門知識の習得や最新技術の研究などが必要です。
また、国などの複数の関係機関が関わるため、そういった方々と協議・調整するにあたり、様々な課題に直面することがあり、限られた時間の中でどうやって説明し伝えるかがとても難しくて苦労します。
こうした課題は私一人だけではなく、解決に向けて、先輩職員や上司から助言を頂きながら、根気強く取り組んでやり遂げたとき、問題を解決したことで工事が円滑に進んだときなどはやりがいと大きな達成感を感じます。
現在、担当している羽田連絡道路は多摩川の第1橋となり、世界の玄関口となる空港に架かる橋でもあり地図に残る仕事です。また、地域の期待も多く、その分、使命感も大きく、重圧に感じる時もありますが、その業務に携われることに誇りを持ち取り組んでいます。
この職場は「新しい橋」を造る仕事をしています。設計・工事監督業務以外にも、橋の景観検討や周辺環境への配慮など、様々な業務があります。いろんなことに興味・関心を持ち、積極性のある方、市民生活や地域産業を支えるインフラ整備に誇りとやりがいを持てる方に向いています。