進路や学部・学科選びのポイントを、センセイ・センパイにインタビュー。
シリーズ6 業界で活躍中のセンパイにきく
アコガレ★JOBインタビュー season 4
Part.5 ゲーム・ネット・通信
情報通信システム会社主任
情報通信システム部・主任
佐藤 武生(さとう・たけお)さん
公開:
世の中のさまざまな職業の中から、人気の業界で活躍している21職種の方々にインタビュー。それぞれの職業について、しごとの内容や、やりがい、面白さなどについて、語ってもらいました。「どんな人に向いているか」「なるにはどうすればいいか」など、これから進路を決めようとしている高校生に向けて紹介します。インタビュー動画も合わせてご覧ください。
法人向けビジネスフォンの設置計画と
図面作成やあらゆる事務作業をこなす
当社は電話設備工事として、交換機クラスから一般家庭の電話設備まで販売・配線・設置工事、保守等を行う会社です。事務所の移転やレイアウト変更等による分電盤の設置・二次側配線・OAフロア内配線、電話の配管、テレビアンテナの配線、インターホンなど、情報通信関係について、様々な業務を行っています。
私は基本的に社内での事務作業を行っていますが、既存の電話機から新しい設備の導入を検討いただけるような提案資料を作成し、ビジネスフォンの設置工事を行うための図面の作成を行うことがあります。また、近年はインターネットに接続するためのLANの配線をどのようにするかなど、配線に関する提案資料を作成するといった業務もあります。
LANを構築することによってファイルやプリンター、インターネット接続の共有、FAX等の同時受信などができるようになるので、顧客の会社様に対し、ITや最先端の情報通信設備に変更すればこのように便利になるとか、コスト削減になるといった提案が重要になります。
手配が遅れて納期を守れなかったこと
自分で作成した図面が評価されたこと
この仕事は、顧客が会社様であることが多く、営業活動や連絡に必要なツールとして、電話は必要不可欠なアイテムとなります。だからこそ、高価な電話機をお買い上げいただくことになるのですが、以前、材料の手配等が間に合わなかったことにより、お客様に伝えた納期を守れずに、クレームとなってしまったことがあります。
これは私が材料の手配をする際に、メーカーや業者の様々なリスクを想定せず、余裕をもった納期を設定しなかったことが原因で、お客様に迷惑をかけてしまったのです。それでも、損害は最小に抑えることができて、大きなクレームに発展することはなかったのですが、二度と同様のミスはするまいと反省しました。
一方で、私が自分で作成した図面、一生懸命になって作った提案用資料でお客様が興味を持ち、その結果仕事の受注につながって、無事に電話が開通し、LANを構築させることができて、お客様がストレスを感じずに使えるようになった時には、達成感とかやりがいを感じます。
まじめで誠実であれば向いているかと思います。これから通信業界、特に電話機は携帯が普及して伸び悩むことが多くなってくるかもしれませんが、企業に向けたビジネスフォンは必要不可欠なアイテムです。努力しがいのある業界だと思いますので、ぜひ志望していただきたいですね。